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大野side
『今……、何て……』
雨「京都校の葵君と冥さんが、Aちゃんを含めた六人を一級術師に推薦したのよ」
真人と会って約一週間が経った後、雨宮先生からそんな事を言われた。
『…私に等級は必要ありません。』
雨「そうは言っても…ね?葵君が言い出しちゃって…」
『…拒否権ってありましたっけ』
雨「無いわ」
スパーンッと私の希望を一刀両断する先生
だから、と先生は言葉を続ける
雨「これからの任務の多くが、現役の一級…あるいは、一級相当の術師と一緒に任務をこなすことになる。…悪いけど、私は二級だから…。Aちゃんの任務には着いていけないの」
『………んで…』
雨「…Aちゃん?」
『何で……ッ‼︎勝手に話を進めるんですかッ‼︎』
雨「…‼︎」ビクッ
『あの人もそうだった‼︎勝手に勘違いして、勝手に居なくなって、死んで‼︎母さんたちも殺して‼︎何の罪を償わずに死んだ‼︎』
壊れた箱に無理矢理詰め込んだ物が、全てが溢れてくる
『大人はいつもそう‼︎本人の意思の関係なしに全てを決める‼︎誰も助けてくれない、誰も救ってくれない‼︎
誰も…ッ…、救ってくれなかった……』
走馬灯のように蘇る記憶。
周りには私より年上の人たち
目の前には私の大好きだった兎の人形…だったもの。
雨「…Aちゃん…」
そして私はハッとする。
ごめんね。と雨宮先生は申し訳なさそうに言った
『いえ…ッ、先生が謝る必要はありませんよ』
カタンっ…と椅子を引いた
『すみません。怒鳴りすぎました。……頭冷やしてきます』
ああ、
やってしまった
感情が乱れてしまった。
『駄目…、だなぁ……』
敬語が外れる
いや、もうどうでも良いか
『……』
静かに狐面を外した
『あの人は、どこにいるんでしょうね』
このクソみたいな世界の中で、
あの人を殺すためだけに私は生きる
キュッと蛇口を捻り、顔を洗う
『ブレるな。……私は、あの人を殺す為だけに生きている。』
それが、私の生きる理由なのだから
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舞(プロフ) - いえいえ^_^ (2022年7月28日 2時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
アップルレモンティー(プロフ) - 舞さん» ホントだ……(汗) ご指摘ありがとうございます‼︎ 修正いたしました (2022年7月28日 1時) (レス) id: ed1d2b597d (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 71話がないですよ〜 (2022年7月27日 23時) (レス) @page27 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 私も1つ目希望です! (2022年3月29日 23時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
天乃(プロフ) - 1つ目希望です👍🏻🎶 (2022年3月29日 23時) (レス) @page17 id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アップルレモンティー | 作成日時:2021年12月4日 22時