うわ、胡散臭い【入間銃兎】

3 Rabbit ページ4

犯人対策部に異動した次の日


『……はぁ』

私はパーティードレスを身にまとっていた。

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数時間前

私が署に出勤した瞬間。

「兎束くんおはよう。今日、入間巡査部長と2人で潜入捜査をしてくれ」

昨日初めて会った上司にぽん、と肩を叩かれ言われた言葉がこれだ。

『……え』

「君が潜入捜査するのはお偉いさんのパーティーだ。今夜開催される。ってことで、これから準備しておいてくれよ」

そう言ってひらひらと手を振って上司はどこかへ行く。

細かい説明は無しなの！？

『……はぁ。上司の命令には異論はないが……急すぎるでしょ……』

今夜開催されるって言ってたよな……
あと数時間後には行かなきゃいけないんだよね。

ほんとに急だね！？？？

『しかもペアが入間さんか……なんでだよぉ……』



「また思ってることが口から出ていますよ」

後ろから声が聞こえた。

『………………。いや、声が聞こえるのは気のせい。入間さんの声なんて聞こえないないない……

……よし。』

そう言って前に歩く。が！

「いや、よし。じゃないですよ」

がし、と腕を掴まれる。

腕を掴んだ人を見ると。

『……オハヨウゴザイマス』

やっぱり入間さんだよね〜。声が聞こえたの、気のせいなわけなかったよね〜。

「おはようございます。今日は潜入捜査頑張りましょうね」

『……な、なんでペアが私なんですか？？』

「昨日、私が兎束さんをペアに。と、上司に願い出たので」

ニヤリと入間さんは笑う。

この人絶っっっ対「胡散臭い」って言ったこと根に持ってるでしょ！！！？？？

『で、でも！私、異動してきたばっかりですよ！？』

「異動して来たばかりだからでしょう。この潜入捜査は兎束さんの力量がわかるいい機会になりますよ。と、上司に言えばすんなりＯＫを貰えました」

『ひぇ！』

それで納得するもんなのか！？

それだけ入間さんが信頼されてるだけなのか！？？

ええええぇ嘘だろぉぉぉ！！！！

「まぁ、貴方がどれだけ足でまといになっても大丈夫ですよ。私がちゃんとフォローするので」

その言葉に少しカチンとくる。

え、私役立たずって思われてる？


『足でまといになんてなりませんよ！！こうなりゃやってやります！！』

ヤケクソで叫んでいた。

すると入間さんは言質を取った。と言ったような顔をして。

「それではパーティーにふさわしい格好に着替えてきてくださいね」

どこかへ行ってしまった。

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