【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ8)

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すると後ろからメンバーの1人がひょこっと顔を出す。JUNGKOOKさんだ。
彼はスッと前に出たと思うと、私の手を取ってギュッと握る。

『あの！さっきも言ったけど、MWさんのステージも素敵でした！歌もダンスも上手で、すごく目を奪われて…日本にはこんな人もいるんだって、感動しました！』

彼は目を輝かせて興奮した様子で話す。そんな風に言われる程のものでもないし、貴方達からしたら微粒子レベルなんですけど…。日本もっとすげー人ばっかだし。

でも、こんな風に褒められるのは素直に嬉しくて、自然と口角が上がった。

『…ありがとうございます、JUNGKOOKさん。とても嬉しいです。』
『！…笑うと、もっと素敵ですね。』

JUNGKOOKさんがフッと笑う。
すごい破壊力だな。ファンなら死んでた。

『はは、そんな』と笑って流して、JUNGKOOKさんの手を離しRMさんに向き合う。

『あ…』
『本当に素敵な体験が出来ました。ありがとうございました。』
『いえ、こちらこそ。機会があればまたお会いしたいです。ではまた…行くぞジョングガ。』
『あっ、はい！』

ジョングクさんもペコ、と頭を下げて去っていく。オーラを放つ6人の背中を見て、私も頑張ろうと思った。

……ん？6人？

目を凝らしてもう一度よく見る。いや6人だな…居ないのは…Vさんか？
先に帰ったのかな。

なんて考えていると、後ろからトントンと肩を叩かれる。

「？はい…あっ、え？」

振り返ると、ニコニコと笑顔を浮かべたVさんが立っていた。