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それからみんなと色んなことを話した。ご飯は結局もう一杯食べた。
『そろそろお開きかな。時間的にもね。』
『そうですね。』
そんな話をし出すと、テヒョンイヒョンがえー!!と大きな声を出した。
『俺もっとAと話したい!』
『ふふ、自分もです。でも時間が…』
『うぬぬ…じゃあ、カトク繋がろ!』
『かとく?』
かと…家督?いやそれバチコリ日本語だな。かとくってなんだ。
すると横からナムジュニヒョンがスマホの画面を見せてくる。
『日本は馴染みないよな。カカオトークって言って、日本で言う…LINE?』
『!ああ、なるほど。韓国ではこれが主流なんですね。』
『そう!ね、入れてよA。』
『おねがいっ!』と、顔の前で手を合わせるテヒョンイヒョン。かわいい。
話したいのは私もだし、入れてもいいんだけど…。
『…すみません、その…入れるのも繋がるのも、問題ないんですけど…』
ごにょごにょと口篭ると、隣のジニオッパが『何かあるの?』と首を傾げた。
『……自分、韓国語…話せるんですけど…読み書きはからっきしで…。』
『…え、1個もわからないの?』
『…だって、ハングル難しくて…時間もあんまりないので、全部耳で聞いて覚えるしかなくて』
『耳で聞いただけ?!ヤー、すごいな…』
すみません…とペコペコ謝る。
別に翻訳使えばいい話なんだけど、G○○gle翻訳って3割くらい信用ならないからね。
『あ、でも電話なら話せるので…トークは難しいですけど、それでも良ければ』
『全然良い!!!』
『テヒョンア、うるさい。』
食い気味で答えたテヒョンイヒョンに、ジミニオッパがピシャリと言い放つ。たまに辛辣な一面が垣間見えるな。
すると私の視線に気付いたジミニオッパが「ぼくぅ、こわくないよぉ」と言ってニコニコする。私は何を言うでもなく2回頷いた。
『じゃあ繋がりましょうか』と言って、私はカトクをインストールした。
『ひひ、これでいつでもAと話せるね。』
『いつでもは無理だろ。お互い忙しいし。』
『あはは、夜とか夜中なら比較的出れますよ。』
『じゃあ夜電話しよ!』というジョングギヒョンに、『程々にな』と声をかけるナムジュニオッパ。
まあ、平気でオールとかさせられそうだもんね。気を付けよう。
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作者名:りいた | 作成日時:2021年9月15日 12時