【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ29)

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舞台裏に戻ると、BTSさんがそれぞれの表情で私を見ていた。

ユンギさんとナムジュンさんは、そんな事もするんだなぁという顔。
ソクジンさんとホソクさん、ジミンさんは完全に面白がってる顔。
テヒョンさんとジョングクさんは、めちゃくちゃ目が輝いてた。

『ねぇさっきの愛嬌！可愛かった！後でもう1回…』
『やりませんから！もう、地獄ですよあんなん…。』
『ヤ〜、すごく可愛かったよ！ちゅ！』
『や、やめてください！忘れて！！ていうか、そろそろ出番ですよ！』
『そうですよヒョン、もう行かなきゃ…ああでもMWさん、愛嬌は可愛かったよ。ちゅ。』
『なっ、ナムジュンさんまで…！』
『アイゴ、僕はオッパだろ？』

ナムジュンさんはクスクス笑って、先にステージへ向かってしまった。
その後もメンバー一人一人から「ちゅ！」と言いながら両手で投げキッスしてからかわれた。私が何をしたと…。

彼らがステージに上がった時、すぐさま会場が沸いた。流石人気者だ。

「お次は韓国から来たスーパースター！その歌とダンス、そして美貌に誰もが釘付けになってしまうアイドル、BTSの皆さんです！」

「「トゥーセッバン！タン！こんにちはーBTSでーす！」」
「みなさん、会いたかたです〜！」

ナムジュンさんがそう言って手を振ると、後ろでテヒョンさんが大きなハートを作っていた。うん、可愛い。黄色い歓声が上がるのもわかる。

「今回の見所はなんでしょうか？」

司会の女性アナウンサーさんが振ると、ナムジュンさんが翻訳さんに耳を傾ける。

「…あぁー、やっぱりぃ、ダンスですね。かっこいー僕たちを、お見せします。」
「ダンスですか！MWさんとはまた違ったかっこいいダンスが見れること、期待してます！」
「！むぅさん！！すごいかっこいです！！」

「あぇっ、ジョングクさん？！」

アナウンサーさんが私の名前を出した途端、ナムジュンさんの後ろにいたジョングクさんが顔を出して元気よく発言した。
いや、あの、アナウンサーさんビックリしてるし…ていうか、天下のBTSの口から出た名前とか叩かれかねないから、やめてくださいほんとに…。

「いやぁ、ほんまかっこよかったよなぁ！BTSも負けず劣らずのパフォーマンス期待してんで！」

司会者さんが上手くまとめる。流石だな…。
ナムジュンさんはまた翻訳さんに耳を傾け、「はい。ありがとうございます！」と元気に返事した。

勿論ステージは相変わらず最高にカッコよかった。ファンになってしまおうか。