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『あ、もうこんな時間。MWさんそろそろ戻らないと。』
『あっ、すみません、長居しちゃって…』
『いいよいいよー！楽しかった！また話そ！』
そう言ってテヒョンさんが私の両手を握りブンブンと大きく振る。スキンシップが多いな。もはやこの短時間で慣れてきてしまった。
『テヒョンさん、あり』
『テヒョンイヒョン！』
『……テヒョンイヒョン、ありがとうございました、自分も楽しかったです。では、また舞台裏で。』
『うん、また後でね〜！』
元気に手を振ってくれるジミンさん、テヒョンさん、ジョングクさん。マンネラインって言ったっけ。みんな年上だけど、なんだか可愛いな。
私も手を振って部屋を後にすると、マネージャーとばったり会った。
「あ、ちょうど迎えに行こうと思ってたのよ！良かった忘れてないみたいで。」
「忘れませんよ、流石に。結構話してるとあっという間でした。」
「お友達になれた？」
「どうでしょう。お友達って言うより、兄みたいです。」
まあ、あの呼び方1つで距離が縮めばいいなって、ちょっと思ってる。迷惑ではなさそうだし、話していて楽しいし。
「ほら、そろそろ支度して舞台裏行かなきゃ。今日もとびっきりのパフォーマンス見せてちょうだいね！」
「ふふ、任せてください。全員惚れさせますよ。」
「あら強気。そっちの方が好きよ〜！」
マネージャーにうりうり〜と頬をつつかれる。ちょっと鬱陶しかった。
…………
……
…
「うわぁ、メイクだけで別人ですね。ど美人。」
鏡の前に立つとあら不思議。めちゃくちゃ綺麗な人がいる。今のメイクってすごいんだなぁ。
「MWは元から美人よ？」
「えへ、マネージャーには負けます。」
「やぁだも〜！何にも出ないわよ！」
なんて姉ちゃんと茶番をしていると、スタッフさんにそろそろですと呼ばれた。
やはり何度ステージに立とうと慣れないな。既に緊張してきた。それにテレビは苦手だから尚更…
「MW！頑張ってね！ノーミスで今夜はお寿司よ！」
「言質取りましたからね！！！行ってきます！！！」
「現金な子ね〜。」
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作者名：りいた | 作成日時：2021年9月15日 12時
