【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ23)

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『そういえばジョングギに連れてこられたんですって？』
『あはは、まあ、半ば無理やり…』
『ヤー、ジョングガおまえ…』
『マネージャーさんには許可取りましたよ！！ねぇMWさん！』
『んまぁ…そうですね。』

私の許可も取って欲しいけどね。という言葉は飲み込む。
もはや来てしまったものはしょうがない。いっそ名誉なことと思おう。

『…そうだ、皆さん年上ですから敬語じゃなくて良いですよ。』
『あ、やっぱり？僕よりは年下だろうなって思ってた。じゃあ遠慮なく〜。』
『みんなって事は、ジョングギより下って事か…？』
『えっ？！せめて同い年かと…！』
『あはは、ギリギリ一個下です。あ、これ秘密ですよ。』

JINさん、ユンギさん、ジョングクさんと話していると、後ろから頭に顎を乗せられた。
何となくわかる。この距離感はジミンさんだな。

『お久しぶりです、ジミンさ…』
『僕だけが知ってる秘密って思ってたのに。』
『え？…あ、あぁ〜、年齢の事…』
『僕だけ特別って思ってたのにぃ〜！』

ジミンさんはそのまま私の首元に腕を回し、抱きついた状態で頭をグリグリ押し付けてくる。なんだこの、可愛い生き物。

『す、すみません。でも、年上って知ってて敬語使われるの嫌で…』
『分かるけど…はぁ。僕の勘違いだったんだ。悲しい。』
『うっ…ほらでも、あの約束はジミンさんだけですから。ね？』

ジミンさんがピクっと反応する。
お、これはいける…？

するとジミンさんが私の肩に顔を乗せ、目をじっと見つめる。

『……ほんとに？』
『本当です。MWに二言はないって言ったじゃないですか。』
『…他の誰ともしてない？』
『してないし、しません。ジミンさんだけです。』

そこまで言うとジミンさんは「うぅ〜…」と唸って、バッと顔を上げたと思えば私の肩を掴んで向き合わせた。

「おわっ」
『約束だからね！他の人と約束しちゃダメだから！』
『…はい。約束。』

以前のように小指を差し出すと、相変わらず短く可愛い小指を結んでくれた。
余すことなく可愛いな。なんなんだ。