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頭にハテナを浮かべていると、後ろからRMさんがひょこっと顔を出す。
『そうなんです。特にジョングギとSUGAヒョンが。』
『えっ、SUGAさんですか？？』
意外なメンバーの名前が出てきて拍子抜けしてしまう。SUGAさんってあの人だよな？
RMさんがまたクスクス笑って『意外ですか？』と聞いてきた。
『ヒョンは本当に音楽が好きなんです。そのうちMWさんと音楽の話をしたいと言っていましたよ。』
『そんな、身に余る光栄です…！機会があれば是非とお伝えください。』
『はい。その時は僕もご一緒したいです。』
『それはもう！是非に！！』
チラ、と横を見ると、困惑した顔で佇むマネージャー。ごめん、韓国語わかんないよね。
「…マネージャー、こちらBTSのRMさんと、マネージャーのセジンさん。」
「あっ、アニョハセヨ！！」
「はは、こんにちわぁ。はじみまして？」
『「はじめまして」ですね。RMさん、セジンさん、こちらMWのマネージャーの三枝ヤヨイです。』
「あぁ〜！はじめまして。さえ…？やよいさん？」
「あっはい！はじめまして！」
セジンさんが頑張って日本語を話してくれる。優しい。マネージャーは緊張しっぱなしだけど。
『すみません、かなり緊張してて…』
『いえいえ。きっとそのうち慣れます。』
セジンさんはそう言って優しく微笑むと三枝さんに向き直り
「やよいさんも、MWさんも、びじんさんですねえ。」
と、ニコニコしたまま言った。確かにマネージャーは美人だけど…私は関係なくないか？
マネージャーの方を見ると、言われ慣れていないのか口をパクパクしていた。魚か。
「美人ですって、マネージャー。」
「…あ、りがとう、ございます…」
「あはは、照れちゃって。」
するとセジンさんが「？」と首を傾げたので『照れてるんです』と言うと『あぁ、なるほど。可愛い人ですね。』と返した。
これは…マネージャーには後で伝えてあげよう。今伝えたらキャパオーバーだ。
『…それじゃあ、自分達はこれで失礼します。またお会い出来たら幸いです。』
『ええ、また。きっとすぐ会えます。』
『はは、だといいですね。』
「マネージャー、行きましょうか。」
「あ、うん！では、失礼します…！」
「はい、またお話しましょー。」
「ぜ、ぜひ！」
セジンさんとRMさんがヒラヒラと手を振る。ペコ、とお辞儀をしてその場を後にした。
その後マネージャーに『可愛い人』発言を伝えると顔を覆って黙り込んでしまった。可愛いなこの人。
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作者名：りいた | 作成日時：2021年9月15日 12時
