【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ12)

今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:352,491 hit

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「未知な新人に食い付きがいいのね…ほら、もう21万」
「ちょ、こわ、もうTwitterしばらく見ません」

なんて言いつつも、内心はめちゃくちゃ嬉しい。別に注目なんかされなくてもいいやって生きてきたけど、いざこうして注目されて、認められて、褒められて…そんな光景を目の当たりにすると、言葉にしがたい気持ちが湧き上がってくる。

「MW、感傷に浸ってるところ悪いんだけど」
「浸ってないです。なんですか？」
「…他の歌番組から、次々にオファーの連絡が来てるわ。」
「わぁーはは、出来のいい夢だな、飛べば覚めます？」
「現実よ。戻っておいで。」

とりあえず全部受けていい？とマネージャーが言う。正直殺す気かと言いたいところだが、このタイミングで仕事を選ぶような真似をすれば「人気が出て調子に乗っている」と思われかねない。マネージャーもそれを分かってて言っているだろう。

「…受けて立ちますよ。この際全部今日並みの…いや、今日以上のパフォーマンスを見せてやる。」
「その意気よ〜MW〜！」

そう言うとマネージャーは「じゃ！私推しの出番だから！」とモニターに張り付いてしまった。有能なんだかポンコツなんだかわからん。

という事で、話し相手の居なくなった私はお手洗いへ。
性別不詳だといつも共用トイレで、割と空いていないことが多いので大変困る。場所によっては無いし。もう公開しちゃダメかなあ。

「あ」
『あ』

BTSのJIMINさん…だったっけ。今日はよく会うな。
ペコ、と会釈して通り過ぎようとすると「あの！」と声をかけられた。

「あー…むぅさん、の…が？テヒョンにぃ、ゆった、ことぉ…」
『…韓国語で大丈夫ですよ。』
『！わぁ、上手ですね。ありがとう。』

ふわ、と彼は微笑む。愛らしい笑顔だ。可愛い担当かな。ステージではかなりかっこよかったから、そうは思わなかったけど。
BTSは魅力に溢れる人ばかりだな。