【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ42)

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『A、僕も。』

そう言って斜め前から口を開けてじっと見てくるジミニオッパ。
隣のジニオッパじゃダメなのかな。可愛いからあげちゃうけど。

『はい、あー…』
『ん！』
『あっ、ジョングガお前！！』

んふふと笑って肉をかっさらっていったのは、私の目の前に座るグギヒョン。

ちなみに席は
JN,JM,JK,TH,MG(S)
HS,YG,MW,NJ,MG(Y)
である。

『食い意地張りすぎ！』
『早い者勝ちですよ！』
『ヤーヤー、お肉まだありますから…』

ぎゃあぎゃあと言い合うジミニオッパとグギヒョンを宥める。
マンネラインの会話を聞いていると小さい子のじゃれあいを見ているようで心がほっこりするな。歳上だけど。

『…そうだユンギヒョン、今度また自作曲を出すことになって…』
『へえ、良いじゃん。Aの曲好きだから楽しみにしてる。』
『…えへへ、ありがとうございます。』

思わぬ褒め言葉につい照れてしまう。MWスイッチが切れてるとゆるゆるだな私。

『それで…歌詞も編曲もまだなんで、ある程度のメロディーしかないんですけど…聴いてみて、何か意見というか、アドバイスを貰えませんか…？』
『………マジ？』

ユンギヒョンは目を丸くして固まる。
いくら何でも調子に乗りすぎたか。

『や、図々しいのは分かってるんで、ほんと、良かったらなんですけど！嫌じゃなければ…』
『音源ある？』
『えっ？あ、はい、スマホに仮音源が…』
『聴かせて。』

慌ててスマホ内の音源を探すと、ユンギヒョンはポケットからイヤホンを出した。いつも持ち歩いてるのかな。流石天才プロデューサーSUGA…。

私はユンギヒョンが試聴するのをじっと待つ。すると反対側からトントンと肩を叩かれた。ナムジュニオッパだ。

『？はい？』
『…悪い、ちょっと聞こえちゃって…後で俺も聴かせて貰っていいかな？』
『…あ、え、良いんですか？！そんな贅沢な…！あっ、ぜ、是非！』
『ははっ、そんな慌てなくても。ありがとう。』

BTSのお二人に完成前の音源を聴かせられるってどういう世界線？？？
私前世で何したんだ。世界でも救ったのか。いや、多分神様にめっちゃ貢献したんだ。知らんけど。