ハンター試験 ページ6
そこから去ろうとした時同い年くらいの少年がいた
私は喋りかけようとしたが勇気がなかったのでやめてその場からすぐ去った
丁度ジュースが飲み終わったころになると
ジリリリリリリリリ
っと突然鐘の音が地下道に響き渡った。
「では、これよりハンター試験を開始いたします」
ハンター試験の始まりが告げられた。
「二次試験会場まで私について来ること、これが一次試験でございます。場所や到着時刻はお答えできません。ただ私について来ていただきます。｣
サトツと名乗る一次試験担当官が、淡々とした口調で告げた。しかしこれが一次試験だという割に、サトツの歩調はゆっくりだった。最初はざわついていた受験生達も簡単だと高を括った様子である。
だが、次第に先頭の受験生達がペースを上げた。サトツのスピードが速くなったのだ。受験生は置いて行かれまいと必死に走り始めた。
靴に仕込んでおいたロラースケートで薄暗い地下を滑り続けた
「おいガキ、汚ねーぞ！そりゃ反則じゃねーか、オイ!!｣
受験生の一人であるスーツ姿の男性が怒声を発した。
「何で？｣
対して、スケボーに乗って悠々と進むキルアが悪びれずに問うた。
「何でっておま……こりゃ持久力のテストなんだぞ！｣
「違うよ、試験官はついて来いって言っただけだもんね｣
「ゴン!! てめ、どっちの味方だ!?」
「それを言うなら、あいつもだぜ？｣
と前方にいる少女を指さした
もう一人の仲間にも「試験は原則持ち込み自由」と諭され、「くそっ、楽しやがって！」と、悔しそうに引き下がった。
そういえば、あの後ろ姿ってさっきジュース貰ってた女じゃん。すでに姿が見えなくなったAについて、そんなことを思ったキルアだったが、ま、別にどうでもいいか……と考えることを辞めた
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作者名：あんみつ | 作成日時：2022年7月18日 17時
