先輩後輩【オリジナル】

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とか言って、2時間くらい勉強していただろうか。


｢あのー燈さん｣


机の上に突っ伏している先輩に声をかける。


｢…｣

｢…先輩？｣

｢…｣

｢燈さーん｣


…どうしたんだ？

ここまで私の事を無視するなんて。


｢…先ぱ｣

｢Ｚｚｚ...｣


…なんだ。寝ちゃったのか。

起こさないように気をつけながら、近くに移動する。


すると、寝ている燈さんの寝顔が見えた。

無防備でいつも以上に幼く見えてしまう。

学校の授業中とかも、こんな風に寝てるのかな。

逆にこの人が授業中起きてるはずないか。

授業受けてればこんなバカじゃないもんな。


｢…んー…｣


これは寝ぼけてるな。

まぁそっとしておいてあげようか。


｢…誠…急いでよー…｣


…全くこの人は。



｢分かってますよ。だから置いてかないでください｣




…置いていかないでくださいか。





自分で言ったが、ひどいわがままだと思う。

それも絶対に叶うことのないわがままだ。

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