47話 ページ3
A side
数時間程経っただろうか。
何か変な行動をとって迷惑を掛けたくないので、俺はリアと一緒に客室で大人しくしていた。
客室だから当たり前と言えばそうなのだが、必要最低限のものしかない無駄に豪華な部屋は嫌でも昔の自室を思い出させた。
俺はなるべく周りを見ずにリアとベッドの上で戯れていた。
…(ｺﾝｺﾝ
不意に、ノックの音が部屋へ響く。
リアは驚いたのか、体をﾋﾞｸｯとさせて俺に隠れる。
「…どうぞ。」
俺の部屋では無いのだが、一応ノックに対して返事をする。
gr「失礼します。部屋の用意が出来ましたのでお呼びしました。」
幾ら何でも早くないか、と思い窓の外を見ると、東にあった太陽は既に西に傾いていた。
「…早いな。…俺が来るのを予言でもしていたのか?」
単純に疑問に思い聞く。
すると、冗談に聞こえたのか、グルッペンはクスと笑った。
gr「まさか。…この国は産業がかなり発達しておりますし、家具は予備が沢山あります。運ぶのに手間が掛かっただけですよ。」
国民の様子を見るに、治安も悪そうでは無かったから、それはどうやら本当らしい。
そうか、と返事をすると手をさしのべられる。
gr「行きましょう。…幼い頃は出来ませんでしたから、…今からでも宜しいでしょう。」
子供の様な笑顔を浮かべる弟は、背丈と顔付きが変わっただけで後は何も変わってないのだな、と感じる。
幼い頃に、両親のせいで手すら繋いで歩けなかったから、今、してみたくなったのだろう。
他人とこんな風に手を繋ぐのなんて初めてで、少し戸惑うがゆっくりと手を重ねる。
グルッペンはそれを確認してゆっくり進み始める。
横を歩くグルッペンは、大人っぽくはなったが、俺より身長が低い。
両親が居なければ、昔からこんな風なことが出来ていたのかと思うと、少し寂しい気持ちになった。
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GREENS - やばい…これは面白すぎる！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 11時) (
レス) id: 63cda1f554 (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - 面白くて一気に読んでしまいました！更新楽しみに待ってます！応援してます！頑張ってください！ (2019年2月14日 21時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
リトル - カイさん» ありがとうございます！好きと言って頂けて嬉しい限りです…！お気遣いありがとうございます、更新お待ち下さい！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: a5d722d791 (このIDを非表示/違反報告)
リトル - 羅朱☆MKRさん» ありがとうございます！お気遣いありがとうございます、頑張ります！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: a5d722d791 (このIDを非表示/違反報告)
リトル - 74さん» ありがとうございます！嬉しいと言って頂けてこちらも嬉しいです！更新頑張ります、コメントありがとうございました！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: a5d722d791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リトル | 作成日時：2018年1月17日 20時
