53話 ページ11
先程とは違い、バン、と勢いよく扉が開くとそこから4人の青年…いや、3人の青年と一人の少年が入ってきた。
「…グルッペン、あの少年もここの幹部なのか。あの年で優れているとなると、大人になれば偉大な人物になりそうだな。」
俺は至って真剣に言ったつもりなのだが、グルッペンはｸｽと笑う。
「ん、何だ、何が可笑しい。…俺にそういった事を言う資格が無いいうことか？」
俺が、開きかけた心の扉を再び閉めようとすると、グルッペンが慌てる。
gr「そんなこと言っていないでしょう。…あと、彼はああ見えて立派な成人男性です。」
え、と声を上げて少年(?)をもう一度見る。
喧嘩をしている彼の姿はまさに子供。
身長も、俺やトントンと並べば遥かに違うだろう。
いや、鬱やグルッペンと並んでも同じか。
俺が知らないだけで様々な人間が居るのだな。
俺の見ていた世界はまだまだ小さかったようだ。
そして、その小さな男の周りを見る。
小さな男と喧嘩をしているのは、緑の特徴的なパーカーを被ったゾムだった。
そして、後ろには神と書かれた布？みたいなものを顔に付けている背の高い男、
そして、空軍の様な帽子を被った黒髪の男が楽しそうにそれを見ている。
gr「おい、お前ら。挨拶。」
グルッペンが一喝すると、彼らはすぐに此方を向く。
zm「お、Aやん。…て、猫居るし。俺先行っとく。」
俺に気付いたゾムは笑顔で寄ってくるが、腕の中のリアに気付き、嫌な顔をしてそくささと机に行った。
…そこまで避ける必要はないのに。
俺がゾムを哀れな目で見ていると下の方から声が聞こえた。
rb「なぁ。俺、ロボロ。あんたグルッペンのお兄さんなんやって？宜しくな！」
低い位置から聞こえる声は確かに声変わりしていて、少し低い。
でも、天と書かれた紙の隙間から見える顔は子供そのものだった。
sn「しんぺい神です。とりあえず男にケツを向けて下さい。」
突然、違う方向に居る人間から衝撃的な言葉を受けてフリーズする。
そちらを向くとグルッペンがしんぺい神?を殴っていた。
sp「…俺もあの挨拶されましたから大丈夫ですよ。あ、俺はショッピって言います。俺も最近入った新入りなので仲良くして下さい。」
この中では一番まともそうだ。
しかも、新入りらしい。少しは仲良く出来るかもしれない。
俺はこれからの生活が少し楽しみになった気がした。
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GREENS - やばい…これは面白すぎる！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 11時) (
レス) id: 63cda1f554 (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - 面白くて一気に読んでしまいました！更新楽しみに待ってます！応援してます！頑張ってください！ (2019年2月14日 21時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
リトル - カイさん» ありがとうございます！好きと言って頂けて嬉しい限りです…！お気遣いありがとうございます、更新お待ち下さい！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: a5d722d791 (このIDを非表示/違反報告)
リトル - 羅朱☆MKRさん» ありがとうございます！お気遣いありがとうございます、頑張ります！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: a5d722d791 (このIDを非表示/違反報告)
リトル - 74さん» ありがとうございます！嬉しいと言って頂けてこちらも嬉しいです！更新頑張ります、コメントありがとうございました！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: a5d722d791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リトル | 作成日時：2018年1月17日 20時
