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橙さんとの事件 ページ15

Youside…

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ある日。いつものように私は編集作業に没頭していた。1年くらい前だっただろうか。憧れの水溜りボンドと仲良くなった。


もう家族も同然なくらいに。


今だって水溜りハウスで当たり前のように仕事をしている。


カ「A!!」


急に名前を呼ばれ振り返るとそこには憧れの水溜りボンド、カンタが居た。


『カンちゃん??どしたの?そんな慌てて笑』


カ「え、大丈夫なの??」


『は??』


私に向けられる心配しているような軽蔑しているような視線は、理解は出来ていないけれど少し胸が痛くなった。


カ「知らないなら…いいんだけど…」


『え、何?何があったの?』


カ「いや、いいの。ごめんね。」


『あ…、分かった。』


そう言って彼はさっきより私と距離の離れた場所に座りパソコンを開いた。

一体何が起きてるんだろう。


そんな時。1件のLINEが届いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーートミーお前ホントに何も知らない?
Aいや、知らんよ?さっきからカンちゃんも様子がおかしいんだけどさ。なんかあったの?
トミーTwitter見て。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


言われるがままにTwitterを開く。


私にはたくさんのDMが届いていた。


[ふざけるな。てっちゃんを返せ。]

[猫かぶりやがって。最低女]

『どういう…こと??』


カ「あっ…。気づいた??」


『えっ、なにこれっ。』


カ「東海オンエアのてつやと付き合ってるって。」


『そ!そんなわけないじゃん!』


カ「分かってるって。誰かがデマを流して炎上させたんだよ。」


『カンちゃんっ…、私…。どうしよう…』


カ「A?!なっ、泣くなよ…!」


ああ…。こんなことほんとにあるんだな…。


今まで1回も炎上なんて無縁で過ごしてきた。


私がいくら犯罪に手を染めていなくても、

私がいくら男に手を出していなくても。


炎は関係なく無罪の人間を焼き殺していく…。

そんな感覚を覚え、私の意識は途絶えた。

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作者名:しゅしゅ | 作成日時:2020年3月28日 3時

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