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できてる、やろ?
いつものように、ダンスレッスン張り切って、他の人の立ち位置も確認して。
いつものおれやん?
しっかり新曲の振り入れもできて、満足。
アイドルといえど、人間である限り体力に限りはある。
疲れきった体を休めるように、壁にもたれかかる。
「っだー!!!今回むずない?!ほんま振り入らんかってんけど!」
いつものように嘆く最年少。
1番若いのに振り入らんとか、いや、1番若いからこんな元気なんやな…
「はーっはっ!!なんやのんちゃん、まだ元気そうやん!!」
「んなわけ!!体力ぜーんぶ持ってかれてるし!」
ワイワイガヤガヤ、レッスン後とは思えないくらいの部屋に、思わず笑ってしまう。
「もー、ほんまはもっといけるやろ?」
「神ちゃんの鬼ぃぃ!!!」
いつも通りなおれ
そう、いつも通りなのだ。
やのにさ、なんであいつはあんなに心配そうな目で見てくるん
なあ、しげ。
おれ、どっかおかしいとこあった?
わかってんねん、しげが周りに混ざるふりしておれの事気にしてるん。
なぁ、なんでなん?
はぁ、考えたところでわかるわけないか。
おれなんかに。
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作者名:ねむちゃ | 作成日時:2023年11月25日 22時