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やっと、やっとや






どれだけ書いても作れなかった曲。






「っ、かけた」



案外、すぐに出来た。




しげの曲を聞いたあの日から少しして、おれは期限に迫られていた。



焦って歌詞を書き綴っていたとき、ダーク系、そう言った自分の言葉を思い出した。




「これや、」




おれは、時間も忘れて夢中になって書いた。




あの時の負の感情、そこから生まれる思い、全てを書き出した。



あ、でもこれじゃあ暗すぎるんかな




そう思ったおれは、歌詞を英語に置き換えてみる。




そして、そこに音を乗せて





「でっ、きた」




曲が、完成した。




曲を作ることが出来たおれは、嬉しさのあまり少し泣いてしまった。












完成した曲をメンバーに聞いてもらうと、




「めちゃくちゃかっこええやん!!!」



「えぐいって!!かみちゃん凄いなぁ…」









「やっぱ神ちゃんの曲なかったら寂しいし、よかったわ!!!」





みんな、いきすぎなくらい褒めてくれる。



暗い感情を詰め込んだ曲やけど、気に入ってくれてありがたい。



っていうか、



おれの曲がなかったら寂しいんや




「…よかった!」




おれの、曲。





メンバーは、おれのことを認めてくれたんかな





っちがう、メンバーはもともとおれのことも大事なメンバーやって言ってくれてるんやから





最初から、認められてるはずやん






”ほんまに認められてるの”





頭に響く、誰かの声





”それだけで、認められたとでも思ってるの”



”しげの曲より、優れていると言えるの”







気持ち悪い



知らない誰かの声自分の周りだけ真っ暗になったかのような









「っ、ちょっとトイレ行ってくるわ!」





そう言って、その場から逃げ出した。





▶▶

6→←4 少し加筆



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作者名:ねむちゃ | 作成日時:2023年11月25日 22時

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