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一日の仕事を終え、家に帰ってきた。
ご飯やお風呂を済ませてスマホを持って寝室へ戻ると、思い出すのは昨日のこと。
「今日も、あるんかな」
見んほうがいい、そうわかっていても見てしまった。
《今日も神ちゃんかわいー！》
《今回の曲の神ちゃん最高やん！！》
嬉しいつぶやきばっかり。
昨日のはたまたま見つけてもただけやったんや。
《やっぱWEST最高！》
《WESTが存在してくれて助かる…》
《まーじであいつ嫌い》
あ
さっきのでやめとけば良かったのに。
”あいつ”って書いてあるけど、俺はわかってしまった。
このアカウント、昨日の人と一緒や。
この人のツイートには、たくさんの反応があった。
《は？そんなわけないやん》
《まじそれなです…ほんまにわかる！！》
《毎回歌のパート多いし…！💢》
《アンチやめてくれません？》
俺ってこんなに嫌われてたんや。
そう思ってしまえば気分はだだ下がり。
すぐにスマホの電源落として布団に潜るが寝付けない。
「はぁ、ほんま最悪」
そうして、寝付けない日々が何日も続いた。
スマホを見るだけでも気が滅入ってしまうような、そんな日々。
ま、俺って魅力無いもんな
みたいな自虐をして、そんなことない！と自分を鼓舞して。
頭の中はぐっちゃぐちゃ。
好きだったはずの仕事にも集中出来ないことが多くあった。
その度に関係者の方に迷惑をかけ、謝って。
泣きたくなるのをぐっとこらえて。
俺が、おれが見なかったら良かったのに
あのまま寝てれば
たらればなんて言っても変わらないのはわかってるけど
でも、そうしてるうちに
「っはは、おれってなんなんやろ」
自分が分からなくなった。
おれって何が出来る？
歌を上手く歌える。
おれより、ずっとずっと上手に歌うメンバーがいる。
ダンスが得意。
おれより、迫力のあるダンスができるメンバーがいる。
アクロバットができる。
おれより、何百倍も上手いメンバーがいる。
曲が、作れる。
みんな、作れる。
おれは、二番煎じの人間。
何もかも、みんなの後をおっているだけ。
「嫌やなぁ…」
明日も、仕事。
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作者名：ねむちゃ | 作成日時：2023年11月25日 22時
