Dream………＊* Ⅱ (ページ9)

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59 J.Y side ページ9

怖い。

誰も知らない。

自分のこともあんまり、

でも、なんでだろう、

俺は大切な何かを持っていて、

それが何かは分からないんだけど、

きっとそれは、

俺にとってかけがえのないもの、

絶対に忘れちゃいけないもの、

そんな気がした。

な「………なぁ、げんきは？」
ひ「しらねーよ」
な「……そ。」
ひ「心配なら自分で見てこいよ」
な「は？」
ひ「………ﾁｯ」

た「まぁまぁまぁ！ね！二人とも！
１回落ち着かない？ね？」

うるせーな……

こいつらの喧嘩いつまで続くの……

その時、口を開いた。

き「お前らさ、」

なんか1番頼りなさそうなやつが。

だけど、

き「仲間なんじゃねぇの？」

こう言ったんだ。

シンプルで中身ペラッペラに
聞こえるかもしんないけど、

な「……」
ひ「わりぃ、」

た「うんうん、仲間仲間！」

きっとこの人は、
この人達にとって
唯一無二の存在なんだなーって
そう感じた。

じ「………仲間。」

みんなには聞こえない声で言ったけど、
俺は最近この言葉を口にした気がした。

俺にも仲間、いたのかな。