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ベランダに出た。
い「……」
ちょうどいい気温、
だけど、
い「寒い…」
心がこごえている。
その時、声がした。
じ「…ねぇ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾊｯ
後ろを向くと、
じ「、っ」
気まずそうな彼。
い「神宮寺、おはよう」
じ「お、おはよう…」
い「ねぇ、明後日、収録だね」
じ「……収録…」
い「うん！楽しみ！じぐいわのコーナーも
作ってくれるらしいよ！」
じ「じぐいわ…」
い「あ、あとね！紫耀たちとの対決もあるらしいよ！でね、あとはね」
じ「ちょっと待って」
い「………何」
じ「お前さ、俺の事、分かってる？」
い「……なんのこと？」
じ「えっ……」
神宮寺がフリーズした。
無理もない。
現実と夢と繋がってるなんて
普通思わないし、
見たこともないやつで、しかも
夢にしか登場しなかったやつが、
今目の前にいるんだもんね、
怖い…………よね。
じ「……お願いだからさ、やめてくんない？その、知ってる感。」
い「……」
じ「なんかさ、やなの。
知らねーやつにそんな俺の事語られんの」
い「…」
じ「…………不安になるんだよ…
なんで俺、なんも覚えてねーの？
俺って、なんなの？
ねぇっ…っ」
い「じ、んぐ…」
僕は久しぶりに神宮寺の泣いてる姿を見た。
悔し涙でもなく
嬉し涙でもなく
ただ子供のように泣く姿を。
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作者名：puu | 作成日時：2019年1月25日 2時
