続き ページ9
『膝枕って…アレだよな、あの、膝を枕にして、寝るヤツ』
「…うん、多分、そうだと思う、」
『どうして野郎同士で…………』
と膝から崩れ落ち床を叩いた俺を、シャノワールはあははと軽く笑った
『まあいい、どうせやらないと出られないんだし、さっさと終わらせよう
で、お前、どっちがいい』
そう振り向けば、突然話を振られたシャノワールはえっと声をあげた。
「どっちって…？」
『？普通に、どっちが膝枕するかだろ、俺に膝枕したいかされたいかってこと』
そう返せば、ああ、と納得したシャノワールは、いつものようにニカッと笑って、じゃあ、と口を開いた
「膝かしてよ」
『あーい』
正座して、膝をぽんと叩けば、シャノワールはゆっくり寝っ転がる、フサフサした毛並みが膝をくすぐる感覚が少しくすぐったく感じる。
扉は、まだ現れる様子はない
「ふあぁ…扉が開くまで眠ってていい？なんだか疲れちゃった」
『ん、いいけど、扉が開いたら俺は容赦なくお前を落とすからな』
「えぇ…」
そんな会話をしていれば、いつの間にかシャノワールの寝息が聞こえてくる
本当に寝たのかこいつ…
『ん〜膝が痺れそう』
と一言呟く
まあ、ヒーローの寝顔なんてそう拝めるものではないだろうし、ここはしっかり目に焼き付けて帰るとしよう
出来心で、その頭を撫でれば、シャノワールは少し嬉しそうに顔を緩めた。
はは、ヒーローも、こうして見ればただの人間だなぁ
そんなこんなでゆっくりしていれば、ガチャ、と扉の開く音が聞こえた
『おーい…シャノワール…？』
『…』
『ふんっ』
ガタンっとシャノワールの頭を落とせば、ゴツンッと良い音と共にシャノワールの「いたッ！！？」という間抜けな声が聞こえる
「ちょっと！」
『起こしてやっただけ感謝しろよ』
と立ち上がれば、足が痺れていてあっとなった
『ッ…』
立ち上がれないでいる俺になにかピンと来たのか、シャノワールはニヤニヤと俺を見て、「あー手が滑った〜！！」と俺の脚をなぞるように触った
『ああっ！！！！シャノワール！』
ビリビリ痛む足に俄然涙をうかべながらシャノワールに怒れば、シャノワールはからかうように笑いながら、俺を持ち上げて歩き出す
『おわっ』
「仕方ないから、僕が君を送ってあげるよ、ありがとうは？」
そういたずらに笑ったシャノワールに、俺は悔しーっと思いながらもこう言った
『ありがと…！』
続く
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←シャノワールと膝枕しないと出られない
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夜ト(プロフ) - 羅ヰ太郎さん» なら、リクエスト失礼します！ルカ、マーク、ナタニエルのうちの誰かと「添い寝しないと出られない部屋」をやって頂きたいです！！＿|＼○＿ｵﾈｶﾞｲｼﾏｧｧｧｧｧｽ!! (4月22日 23時) (
レス) id: 5006227e47 (このIDを非表示/違反報告)
羅ヰ太郎(プロフ) - 夜トさん» 大丈夫ですよ！ぜひ！ (4月21日 2時) (レス) id: 4b4e07828c (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - リクエストっていまも募集してますか？ (4月20日 19時) (レス) @page8 id: 5006227e47 (このIDを非表示/違反報告)
羅ヰ太郎(プロフ) - 暇人4号さん» ワ…ありがとうございます！膝枕！了解致しました！ゆっくりになりますが書きます！コメントとても嬉しい、、、ありがとうございます！ (6月21日 16時) (レス) id: ca5d2ee34d (このIDを非表示/違反報告)
暇人4号(プロフ) - 待ってめちゃくちゃ好き ｯｯｯｯ()リクエスト失礼します！シャノワールと膝枕しないと出れない部屋やって欲しいですぅぅぅ！() (6月18日 21時) (レス) @page7 id: 2a7bab92f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅ヰ太郎 | 作成日時：2021年9月6日 5時
