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類side
ふふっ。あんなに驚いてくれるなんてね。
A君は本当に面白い人だね。
「おい類!!!」
「ん? どうしたんだい司君」
「どうしたんだい司君、じゃない!!俺は心臓が破裂したかと思ったぞ。絶対に本気で怒ってただろ」
あぁ、なるほどね。
確かに司君固まってたからね。
……………ふふっ。
「なんで笑ったんだお前!?」
「いや、司君の……未来のスター様があのような顔で固まっていたと思うと………ふふっ」
「思い出し笑いをするな!!!」
今回司君はそんなに悪くないけれど、本気で拒否していなかったしね。
あのくらいのことは耐えて貰わないと。
「それで、お前は嫉妬してただろ。なんで言わないんだよ」
「それは演出家としてまだ『足りない』からかな」
司君がよく分からないって顔しているね。
まぁ、演出家としてだけではなく男として。こんな醜い感情をぶつけてしまうのは………ね。
でも、今回は少し我慢しきれなかったかな。
最初は僕の方をちらちらと見ながらだったからまだ大丈夫だったけれど、まさか司君の匂いに反応するなんてね。
「司君」
「ん?なんだ?」
「今後そのハンドクリーム塗るの禁止ね♪」
「はっ?!なんでだよ!!!」
司君は普段手荒れなどを防ぐためオレンジの匂いがするハンドクリームを付けている。
それをA君は嗅ぎとったという訳だね。
なんという嗅覚。
いや、意外に臭うのかな?
「司君、そんなにオレンジの匂いするのか確認してもいいかい?」
「ん? 別にいいが……。ほれ」
普通に手を出してくれるんだね。
では、お言葉に甘えて。
「確かに。近づかなくても匂いするね………っておや?」
「ん? あ、Aじゃないか。どうしたんだ??」
いつの間にかA君が顔を青くして立っていた。
どうして顔が青いのかな?
「う……」
「「う?」」
「浮気だぁぁぁああああああ!!!! 類先輩が司先輩と浮気してますよぉぉぉぉぉおおおお!!!!!」
「なにを言っているうぅぅぅううう!! そんなことを大声で叫びながら廊下を走るんじゃなぁぁいい!!!」
おやおや。これは大変なことになったね。
ふふっ。本当に面白いねA君。
「次はどんな反応を見せてくれるのかな。さて、次のショーはどうしようかなぁ♪」
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桜桃(プロフ) - にゃんさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきました! (2021年6月15日 18時) (レス) id: 5e57f3acae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 誤字報告ですページ26の紙が髪になってますよ (2021年6月15日 18時) (レス) id: 7bed001268 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん - 続きの方も楽しみにしておりますとも……お疲れ様です((類「お疲れ様。よく頑張ったね」((とかいうボイスほしい!!((切実 (2021年3月14日 23時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - いいですねそれ( -ω- ´)フッ 私も家宝しまっ( '-' )ノ)`-' ) (2021年3月14日 14時) (レス) id: 5e57f3acae (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん - 私が親友を彼女にもらいたいですよ……( '-' )ノ)`-' )(((まぁ、類くんからホワイトデー貰えたんで家宝にしまs(((ゲームだろうが (2021年3月14日 11時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜桃 | 作成日時:2021年3月2日 10時