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「…だから!もう電話してこないでって言ってるじゃない!迷惑なの!
関係ないんだからほっておいて!!」


いや〜…
あの温厚なヌナがめっちゃ怒りながら電話してますけど…

ヌナをこんな風に怒らしてるやつは、誰なのかが、気になるところだが…



「昔の事でしょ!付き合っていたのは!…」

へ?
おいおい…
話が変わってくるぞ…
昔、付き合ってた男からの電話?
僕は居ても立っても居られず寝室のドアを開けた…


ヌナは背中をこっちに向けて、電話していたので僕には気付いてなくて…


「ヤー、ヌナ、何してるの?」

って、声をかけたら
絵に描いたようにびっくりしてこっちに振り返った



咄嗟にヌナは、携帯を後ろに隠して何とか取り繕うとしたけど…

僕は、無言のまま
手のひらを上に向けて、ヌナの前に突き出した…

ヌナは、観念したらしく隠した携帯を僕の手のひらの上に乗せた

まだ、電話は繋がっている

僕はその携帯を持って、またひとりさっきまで居たゲームをする部屋に戻った…



一通りやる事を終えて、リビングに戻ると半べそをかいたヌナがソファの上に座っている…


「ヤー、オモオモ、ヌナったらどうしたの?」


僕を見て、何から聞いて良いか分からないって顔をしたヌナがソファから立ち上がった…


そのヌナを僕はいつものように、ぎゅっと抱きしめて、頭のてっぺんにひとつキスを落とす
ヌナの身体は、もちもちしていて気持ちがいい…


「あー、ヌナ〜携帯壊れたから、明日新しいの買いに行こうね」


ヌナは、ちょっと驚いたみたいに僕を見上げたけど
僕が素知らぬふりをしているのを見て
うんって頷いてる
そして、また僕のことをギュッと抱きしめ直した…


「でさ、ヌナ〜、ふたりでした約束って覚えてる?」

「ん?」

「覚えてないの?A…隠し事はしないってやつ…」

ヌナの身体が、ビクッと緊張したのがわかった…


仕方がないよね…

罰ゲームって…
辛くないのは意味がないから…


今回は…
最後まで我慢できるかな…

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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年9月12日 9時

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