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「「かんぱ〜い!!」」
今日は、俺のソロ活動がひと段落したのでメンバー達がお疲れ会をしてくれている
俺もヌナも、酒も食べる事も大好きで
それをよく知っているメンバーが、個室で酒と飯の旨い寿司屋を予約してくれた
俺の隣にいるヌナは、久しぶりの俺との外食で
この会が決まってからずっと楽しみにしていたみたいだ
ソロの活動中は留守にする事も多いし、忙しくて寝に帰るだけになっていたから、かなり寂しい思いをさせていたのは間違いない…
「うーん!美味しいー!」
ヌナは、酒をひとくち飲むたび、運ばれてきた料理を口に入れるたびに、独り言のように隣で小踊りしながらはしゃいでる…
うん。
可愛いな。
いつも可愛いけど、今日のヌナは一段と可愛いわ
俺は、こんなヌナを他の男に見せたくなくて一番端の壁側に座らせて、俺を壁にして他の男からは見えないようにしている
で、多分そんな俺の気持ちを見透かしてるこいつが
テーブルを挟んで俺の前に座って
自分の斜め前にいる俺のヌナに、しきりに料理やら酒やらをすすめている
「ヌナー、次何飲む?」
「…んーえっとねー、何にしようかなぁ?」
あー…
普段と話し方が変わってきたぞ…
それに気付いた、俺の前にいるやつがニヤっと笑って俺のことを見た…
こいつ…
いつもは、『ヒョンヒョン』って
まとわりついてくる、くせに
俺は、横にいるヌナの顔をちらっと見たら…
あー…
まったく…
俺は、組んでいた足で前に座っているやつの足の脛をコツっと蹴る
「痛!」
わざとらしく痛がってはいるけど、悪戯が見つかった子供ように笑っている…
「…A」
俺は、ヌナの名前を呼びながら
身体ごとヌナの方を向いた…
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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年9月12日 9時