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その子達から
ひときわ大きな声が上がった
バーベキューをしてたら
お肉に火が付いて
大きめの炎が出たらしい
幸い
すぐ火は収まったみたいで
すぐにまた
楽しそうにしてる
その中のひとりの子が
自分達が
注目を浴びてることに
気付いたのか
あたりを
キョロキョロと
見渡して
ぺこぺこと
お辞儀しだした
その一部始終を
ウッドチェアに
寝転がりながら見ていた私は
なんだか可笑しくて
くすくす笑っていたら
じっとその子に見られている
やば
見つかった
ごめんて
笑って
その子は
こっちを見ながら
周りの子達に
私の事を教えたみたいで
一斉に他の子達も
こっちを見た
わー
やだ
なんで言うの
気まずくなった私は
残っていた白ワインを
一気に飲んで
そろそろ
帰ろうかと思ってたし
その場から
離れようと
起きあがり
立ちあがろうとして
自分の足元を見た
すると
すぐ側に他人の足があるのが見えた
ん?
なに?
頭を上げて
見上げると
あっ
さっきの子
えー
何か?
じっと
私の事を見てる…
私は首を傾げて彼を見た
「…あの、、これどうぞ、、」
そう言って
私の前に突き出したのは
お皿に山盛りになってるお肉…
えー
なんで
あっ!
もしかして
私が見ていたのを
お肉が食べたいって勘違いしたの?
いやー
それはそれで
恥ずかしい
‥
仕方がない…
とりあえず
私は
そのお肉いっぱいの
お皿を受け取った
「…ありがとう…」
その子は
その場から離れず
ニコニコと私を見ている
ん?
「…あっ!はい、どうぞ」
って
忘れてたって感じで
お箸を渡された…
「…ありがとう…」
ん?
まだいる
ん?
私が食べるのを待ってるのか
身体の前で手を組んで
ニコニコと私を見てる
あ…はい…
「…いただきます…」
お肉を一切れ
口に入れた
ん?
「えっ?!美味しいー!これ!
んーうま!なに?これ?
タレがいいね!」
ちょっと想像してたのと違って
めちゃくちゃ
美味しくて
びっくりした
思わず
普通に感想言っちゃって
目の前いた子も
びっくりしている
やば
やっちゃった?
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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年9月12日 9時