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「すごーく良い名前だね
私も将来、子供ができたら
同じ名前を付けようかなぁ〜」



まだ彼と知り合って間もない頃
何気に話の流れの中で
出た会話



彼は
嬉しそうに
だけど
ちょっと
つまらなそうな顔をしてた



「ん?
なんで?
だめ?
いいじゃん
良い名前だよ〜
日本語で
『木』
素敵だよね」






あの時
追い討ちをかけるように
Aが言うから

泣きそうになったんだよ
全然
僕のこと
そんな対象じゃないんだなぁって



彼の部屋のソファの上で
彼が私を後ろから抱きしめながら

『ボソボソ』と耳元で話してる



いつまでも
この時のことを気にして
同じことを
話すから



私は
また
始まった〜
って
『クスクス』
笑うと



「ほんと笑い事じゃないから〜」
って言いながら



彼の大きな身体で
私を包み込むように
抱きしめる






あ〜
幸せ




この心地良さを知ったら
手放せない





大好きな彼の
体温を感じながら

私は
後ろから
私を抱きしめてる
彼のたくましい腕に
自分の腕を巻きつけて


そして
彼を見上げて
キスをせがむ




『チュッ…』



彼は
軽く
私に甘いキスをくれるから





私は
「わかったって
もう同じ名前は付けないから〜」
って
ふざけながら言うと





「そんなの当たり前じゃん!」
って言いながら




さっきより

もっともっと


甘くて

長くて

とろける


キスをくれる

2→←‥



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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年9月12日 9時

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