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『ふぅ…』

僕は小さく息をひとつ吐いて
気持ちを整える


あー…

緊張する



勇気を振り絞って
やっとの思いで
Aに電話をかけた


久しぶりに聞けたAの声
突然の電話にAは驚いていたみたい


だけど
そんなのはお構い無しに
僕はペラペラと
Aに電話を切られないように
話し続けた
どうか、僕の部屋に来てくれますようにって…



そしてこれは理想通りの展開だけど
緊張と不安で胸が押し潰されそうだ…



Aと
別れてしまってから会うことは無かった


 
でも
ずっとAのことは思い続けてきた



知り合いから
Aが、立て続けに何人かの男に告白されたけどあっさり断ってるって聞かされた時には
ほっとする嬉しさよりも
Aが他の男のそういう対象にされてるって事の方に
イライラが止まらなかった…





『ピーガチャ…』


「……おう」

「………うん、、久しぶり」



久しぶりに見た生のA…
はぁ…
可愛い…
髪の毛が前より伸びて
ちょっと痩せたみたい…



もっと格好よく出迎えるつもりだったのに…

緊張しちゃって
昨日の夜、寝れなくて…
Aを待ってるうちにソファで寝ちゃってた…

寝起きで頭が回らないまま
Aと会って
つい、ぶっきらぼうな言い方になってしまって…




あー
もう


僕は自分の不甲斐なさに
ソファに倒れ込んだ



Aから「彼女に頼めば良い」とか言われて
また、僕は思っても無いこと言っちゃって

変な空気になった…




いつもそうなんだ…


仕事の時は
全然平気なのに

普段の
僕は何より
恥ずかしい事が苦手で
思っている事を口にだす前に
色々と考えすぎて

結局
話せずじまいなんだ…



そのせいで
Aにも変な心配させたり
勘違いさせたりして…
それに
あの時は
ちょっとしたすれ違いもあって
別れる事になっちゃって…
Aの事もたくさん傷つけてしまった…


あれからずっと後悔してるんだ…



今日は

また
僕の恋人に
戻ってもらうために
言うよ



「あの時はごめん
僕が頼りなくて…
でもずっと愛してるんだ
A…今までもこれからも…」




だって


前に約束したでしょ




『僕の生涯ひとりだけを愛する人になってくれる』




って…

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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年9月12日 9時

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