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『ピーガチャ…』





「……おう」



「………うん、、久しぶり」




いかにも
今起きましたって
寝癖の付いた髪の毛
眠くて目が開かない
細い目
うっすら生えてきた髭…


挨拶もそこそこに
廊下をジャージに裸足で私の前を
「ペタペタ」と歩く彼




『ドサッ』
彼はソファに寝転がるようにダイブする



「…ねぇ、他に連絡する人いるでしょ
彼女に、頼めば良いじゃん…」

私は居た堪れなくなって
ついつい彼に皮肉を言う



「……そこまでの仲とちゃうし、、
それにこの家に入れるの嫌やわ、、、」



「………」
彼女おるんかい
ふーん


ずいぶん前に別れたこの彼から
久しぶりに電話があって
のこのこ家にやって来る私はバカだ…


そして別れた女に部屋の片付けを頼む
目の前の男も相当バカだ…



部屋をぐるりと見渡す

私がこの部屋で過ごしていた時と変わってないように見える…

その時と違うのは
男の一人暮らし感が凄くて
物が少ない割に散らかっている所ぐらいだ…


勝手知ったる他人の家


私は、リビングに散らかっている服を掴めるだけ掴むと
洗濯機のある洗面所に向かった…



さっさと片付けて帰ろう…


そしてもう2度と電話してこないでって言おう…


お人好しにも程がある…


自分自身が情け無くなって…


昔の辛かった思い出が蘇ってきて
泣きそうになる…

2→←‥



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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年9月12日 9時

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