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…ん？
なんだこれ？
「…おー！おつかれ！
ちょうど良いタイミングじゃん！」
僕と同い年のチングが
嬉しそうに
話しかけてくるけど…
僕は一切
話が頭に入ってこなくて
せっかく
今日は早めに
練習が終わって
帰ってきたのに…
玄関では
いつも
出迎えてくれる
Aの姿は無く
皆んなの声がする
ダイニングに来たら…
テーブルいっぱいに
料理が並んでて
僕以外のメンバー全員が
席に座っている
その中にAもいて
長男であるヒョンの隣にいて
ついでに
マンネまで
まるでAの番犬みたいに
ぴったりと張り付いている
僕が出かけている
数時間の間に
何があったんだ…？
ちょっと
頭痛がするくらい
非現実的な状況が
飲み込めないでいると
メンバーに
早く席に着くように
急かされた
とりあえず
僕は
空いてる椅子に座った
それは
ちょうど
Aと対角線上になる
場所で
ここからは
Aが良く見える…
…は？
…なんだあれ？
Aは
見覚えのある
紫色のパーカーを着て
前髪には
これまた
見覚えのある
マスコットがついた
ピンをはめている
…んーと考えながら
Aを見つめたら
Aと目が合った…
でも
それは一瞬で
すぐに
逸らされてしまった
僕は
帰ってから
バカみたいに
Aの反応に
一喜一憂していた
…だけど
そんな僕を
じっと見ている
メンバーのひとりには
全然気づかずにいたんだ
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作者名：名無し85203号 | 作成日時：2023年6月30日 12時
