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「はーい」
返事はしたけど
まだ髪の毛は濡れたままだし…
とりあえず
首にタオルをかけて
ドアのところから顔をだした…
「あっ！ごめん！
ヌナ、お風呂に入ってたんだね
別に急ぎじゃないんだけど
クローゼットがさ、靴下と下着がいつもと違ってるからどーしたのかなぁと思って」
いつもニコニコ笑顔の
太陽のような彼が
わざわざ言いにきてくれた…
…クローゼット……
あー…
…こんなところにも
弊害が…
申し訳ないです…
返す言葉もないです…
「…ごめんね、これから気を付けるね…」
「ん？
いいんだよー謝らないでー！
いつもと違うから何かあったのかなぁって思っただけだから
それよりヌナ、もうスキンケアした？
まだなら僕のおすすめのやつ一緒にしようよ！」
と、これまた私よりきれいな手で
手首を掴まれ
断る間もなく
ニコニコ笑顔でリビングに連れてかれ
そして
ソファの前に敷いてあるラグの上に
すとんと座らされた
「ここで待っててー♪
部屋からスペシャルケアセットを
持ってくるから〜♪」
急展開に
『うんうん』と素直に頷くしかなく
そんな私を見て
彼は満足気に自分の部屋に戻って行った…
ん？
ちょっと待てよ
私…
これ
大丈夫？
お風呂から出たばかりだったから
首元が広がった
テロテロのワンピースを着ていたんだった…
しかもブラジャーしてないし…
んー
…でも
大きめのタオル首にかけてるから
ちょうど隠れて…
気にしすぎかな…
せっかく誘ってもらったんだし…
あの笑顔に、下心はないでしょ！
ってどうしたものかと悩んでいたら
「お待たせ〜〜♪」
って、両手いっぱいの
スペシャルケアセット？
とやらを持って
光の速さで戻ってきてくれた
それから2人で向かい合わせに座って
可愛いリス？
のマスコットがついた
お揃いのヘアピンを前髪に付けて
すんごい量が出るスチーマーから始まり
水分た〜ぷりのフェイスパックをして
2人でキャッキャ、キャッキャしてたら
いつのまにか
私の後ろに
誰かが
ぴたりと座っていた…
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作者名：名無し85203号 | 作成日時：2023年6月30日 12時
