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…どうしてこんな事になっているのか…

酸欠になりかけた頭で考えていると



「ヌナ〜コーヒー飲むの〜?俺も飲む〜」




私の背後から
首に腕を回して

まるで
おんぶ状態で

まとわりついている彼が

斜め上から話かけてきた

このマンネは自分の身体の重さが分かって無いんだよ…
体重をかけながら
首に回した腕で『ギュッ』としてくるから
苦しくて仕方がない



「…これは、私の分じゃないよ…
作業しているから、コーヒーが飲みたいんだって」


「………」


彼はそのまま黙ってしまって…
私の頭の臭いを嗅ぎだした



「…飲む?」


フルフルと私の髪に鼻を突っ込みながら
首を横に振っている…



トレイにコーヒーを乗せて
何かお菓子…とあたりを見ている間に



「これ俺が持ってくねー」


するりと私から離れて

さっさと
トレイ片手に部屋を出て行ってしまった


私は、おやつに選んだチョコを持ちながら
ぽかんと彼を見送るしかなかった



作業室の方からは

「ヤー!なんでお前が!」

「アハハ!ヒョン!抜けがけは、ダメに決まっているでしょ!」

と2人の大きな声が聞こえてる



…まぁいいか



淹れ終わったコーヒーの後片付けをしていると



『ピーーガチャ』



玄関の開く電子音がした


今この部屋に帰ってくるのは
彼しかいないから

パタパタとスリッパを鳴らしながら
玄関に急ぐ


ちょうど彼が靴を脱いでいるところで


肩からかけた荷物を受け取り

『お帰りなさい、ご飯食べる?」

話しかけながら顔を下から覗き込むと



彼は疲れ切った顔を横にふって

「…練習室で少し食べてきたし…シャワーもしてきた…」


「…それじゃあ」

と、私が次の言葉を言おうとしたら



グィっと、私の袖を引っ張り

そのまま玄関のすぐ横にある部屋に
連れ込まれた…

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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年6月30日 12時

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