【ヒロアカ】定食屋の元プロヒーロー (ページ23)

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爆「だぁーかぁら！お前は何回同じことを俺に言わすんだよっ！！」

上「忘れるんだよしゃーねぇだろ！？」

瀬「上鳴、それはお前の能力の問題だ」

上「そんな……」ﾁｰﾝ

爆「ちげーわ集中力と根気の問題だわハゲ」

こりゃ、確かにこれだけ騒げば…

『追い出されるわ…』ﾎﾞｿｯ

切「あ、Aさんどうしましたか？」

『14:00～17:00までは閉店だけど部屋は使ってて良いからね、って良いに来たんだけど…凄いね…』

切「爆豪、教え方は上手いんですけど、どっちかというと“出来る”ことが当たり前なので…

上鳴が基礎から出来てないからイラついてて…」

声を張り上げて怒鳴るように教えてるのね…

瀬呂くんと切島くんは爆豪くんに教えてもらいたいけど聞くに聞けないって感じかな？

『分かったわ。基礎ぐらいなら私も教えれるから、私が上鳴くんを教えてあげましょう。

爆豪くんは二人をお願い』

上「えぇ！良いんっすか！？？」ｷﾗｷﾗ

瀬「お願いします」ﾍﾟｺﾘ

爆「助かる」

切「ありがたいっす…」

こうして午後は私は勉強を教えて過ごした

・・・・・・

上鳴side

単刀直入に言うと

Aさんは教えるのが上手かった。

訊くと、雄英高校出身らしい

どこの科卒業なのかは教えてくれなかったが
頭が良いのは確かだろう。

上「ここなんですけど…チェバの定理使っても出てこなくて」

『ああ、これは定理使うんだけど、その前にここを求めなきゃいけないから…』

上「あ！そっか！」

上「これ化学なんですけど…ここの問題です」

『あー、えーっとね、とりあえず図を書いて、問題文に書かれてある化学式をはめていって…やってみ？』

上「……お！できた！」

『そうそう。で、何mlかを求めたいから、molをここに当てはめて…』

切「Aさんすげぇぞ、あの上鳴の疑問を瞬殺していく…」

瀬「俺もAさんに教えてもらいたい」

爆「お前らは俺が教え殺したるわ！！」

そうして勉強会は続いた…

・・・・・・

「「「ありがとうございました！」」」

上「お昼サービスしてもらっちゃって」

瀬「うるさかったですよね？」

切「ホント、すみませんでした」

『いえいえ、また遊びに来てね！』

爆「………」

それじゃあ！と手をふり去っていく三人

続けて爆豪くんもその場を立ち去ろうとするが

帰り際、
私に右手を見せて

「……コレ、ありがとな」

と言ってくれたのは、二人だけの秘密にしておこう。