【ヒロアカ】定食屋の元プロヒーロー (ページ19)

今日:11 hit、昨日:21 hit、合計:73,542 hit

・ページ19

それはたまたまだった。

私が20歳のとき、友達の家で雄英体育祭をテレビで見ていた

トイレから戻ると

「げえぇぇ！！なにこの子！？」

リモコン片手に固まった友人がいた

『どーした？』

「いや、1年ステージは何してんのかなって思ってチャンネル変えたの。そしたら、ホラ」

『えぇ？私3年ステージ見たいのに…ってなんじゃこりゃ！？』

そこには、ステージ上でいそいそと服を着ている真っ裸の男の子がいた

この子、ヤバイ

そう思った。

その子が気になって、友人と一緒に1年ステージを見続けた

通形ミリオというらしい

結局予選突破ならなかったが、常に笑顔でいる彼に興味を持った

「あの子何かしようとするたびに服が脱げてるような気がするんだけど？違う？」

『私も同感』

誰かからの嫌がらせか、と思ったけど個性の関係だろう

(うーん…考えられるのは、
個性を発動した瞬間、服が脱げてしまっている

つまり、“すり抜ける”個性ってこと？)

「あの子不思議だったね～。脱ごうともしてないのに服が落ちちゃうんだもん。

サイズが合ってないわけでもあるまいし…」

同感だ。

きっと私の個性の応用に近い個性を彼は持っているのだろう

そう直感した私は、

『よし！あの子スカウトしてみよう！』

「え！？でも、アンタ事務所持ってないじゃん！」

『チッチッチ、個人的に指導しようと思ったの！』

「なんかウザいけどすごそう」

こうして私は雄英に掛け合い、ミリオと個人的に個性のレッスンをしてあげることとなった。

・・・・・

『今はサー・ナイトアイの事務所にインターン行ってるんだって？』

「そうです、もう1年も経ちますね！」

『へえぇぇ…私あの人苦手だからミリオすげぇなぁ』

「Aの個性の指導とサーのお陰で成長することが出来たんだよ！

Aが僕のことをテレビで見つけなかったら、ここまで個性を駆使することが出来なかったかもしれない。

だからAもスゴいさ！」

運命…というのはこういうことなんだろう

『ほんと？ありがと！』

こうして、のほほんとした昼食は過ぎ、雄英高校を出たのだった。

●●●●●

3年生男「ミリオにあとで隣の人誰なのか教えてもらおーぜ」

3年男「目元は帽子に隠れて見えなかったけど、マスクとった口元が顔の良さを物語ってるよな、絶対美人だぜありゃ」

3年女「アンタら失礼よ……」

BIG3で有名なミリオと食べ、思っていたより注目を集めてしまっていたAであった。