【ヒロアカ】定食屋の元プロヒーロー (ページ21)

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上鳴「いやぁーホント、さっきはすいませんウチの爆豪が」

『いやいや、ウチのにゃーちゃんも噛みついちゃって、本当にごめんなさい…

ええっと爆豪くんかな？手当てするから…』

爆豪「ﾌﾝｯ」

切島「おい、爆豪…！」

瀬呂「あ、気にしないでください、こいつにゃーちゃんよりも頭が動物的なんで」

爆「あ"あ"あ"あ"？？！」

あららこれは確かにだいぶキテるわね

にゃーちゃんは勝ち誇った顔で毛繕いしてるし…

ここは定食屋の2階の大部屋

宴会など団体のお客さんのためにある部屋だ。

今ここにいるのは
爆豪くん、切島くん、上鳴くん、瀬呂くん
そして、私とにゃーちゃんである。

軽く名前だけの自己紹介はした。

彼らはテストのため、ファミリーレストランで一緒に勉強をしていたらしい。

だが、爆豪くんの熱血指導のため、レストランを追い出されたそうだ。

上「どこで勉強しようか…昼食もまともに食ってねぇし
…と思ってたら、ここを思い出したんです！

前から気になってたから」

『気になってた？』

瀬「轟焦凍って知ってます？
アイツ俺らと同じクラスなんですけど、一切プライベートとか喋らなくて」

上「でも、この前この店から出てきたんで気になってたんっすよ！」

ズズイっと訊いてくるこの2人

そんなに焦凍くんのことが気になるのか君達…

『特に何もないよ？父親同士の関係で、焦凍くんが昔ここに来て食べてくれたの。
それ以来、焦凍くんはうちの常連客ってだけの話で…』

切「ちょ、ま、待って」

瀬「い、今」

上「轟のこと、“焦凍”くんって……」

「「「カノジョですかっ！！？」」」

へ？

『いやいや、貴方たち、焦凍くんと同じクラスってことは雄英高校の1年生でしょ？

私は貴方たちより6歳上だからカノジョとかって立場じゃないよ？』

「「「6歳上！？？」」」

爆「……」

爆豪くんまで驚いているし。

驚いてるっていうか、信じてないよねあれ

帽子とマスクをしていれば顔が見えない訳じゃない。

目深く被っていれば見えなくなるが、それは流石に店員としては怪しすぎるだろう。

だから目元は隠れられないのだが…

(私って童顔だからバイトの学生だと思われたのかな？)

トホホ…これでも元プロヒーローなんですよ…

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