【ヒロアカ】定食屋の元プロヒーロー (ページ16)

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父はオールマイトに活動限界があることや真の姿を知らない。

オールマイトをトゥルーフォームにしたまま玄関から帰らせようとすれば、

必ず1階を通りすぎるので

「誰それ？不審者？どうして3階から降りてきたの？」的な修羅場になりかねない。

だからといってマッスルフォームのまま帰らせようとすれば、父は気絶するだろう。

なぜなら…

オ「！A少女！足音！父上が階段を登って来てらっしゃるっ！」

『そうだ！オールマイト！窓から出てって下さい！』

トゥルーフォームのままのオールマイトに言う

オ「え！飛びおりろと？！」

『何言ってんですか！マッスルフォームなら大丈夫でしょ！』

オ「いやでもこの窓大通りに面してるから、マッスルフォームで降りたら注目をを浴びちゃう『いいから！はやく！』えぇ…」

注目を集めるより父に見つかることの方がダメだ。

マッスルフォームになったものの飛び降りるのを迷っているオールマイトとギャアギャア言い合っていると

父がいつの間にか私たちのいる部屋の扉を開けてしまっていた。

父「………A、その人は…」ﾊﾞﾀﾝｯ

「『あ』」

父は気絶した。

・・・・・・

『…とまぁ、そんな訳で、父はオールマイトの熱狂的ガチファンなんです』

倒れた父がオールマイトを間近で見て、一気に興奮状態になって気絶したことを伝える。

「なるほど。そうなのね…」

オールマイトはなんか遠い目をしている。

思い当たる人でもいるのだろうか。

ふと、時計を見る。

開店まで残り5分前

『…ああああ！早く準備しないと！

ほら父さん！！早く起きて！！ﾊﾞｼﾊﾞｼ

オールマイトは…
そうだ！最初からお客さんに紛れてなんか食べてて下さい！

お代は良いので！帰りたくなったら帰って下さい！』

「それって食い逃げになるんじゃ…『じゃあやっぱり払って帰ってください』えぇ…」

2階の部屋もあるけど、そこは宴会や団体のお客さんのための部屋だから、

そのことを知っている常連のお客さんたちには
トゥルーフォームのオールマイト…つまり一般人が一人で1階に降りてきたら、特に怪しまれるだろう。

店が終わるのは22:00だから、オールマイトもそれまで居るつもりはないだろうし、それにお腹も減るだろう

(なら、最初からお客さんとして1階にいてもらって好きなときに帰ってもらうのが良いだろうね)

というわけで、気絶したままの父を引きずり、3人で下に降りていった。

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