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赤井side
彼女は俺と違って、まだ学生だ。勉強が本業なのはわかっているが、ほぼ一日中離れてしまうのは寂しいものだ。
寂しい気持ちを表すためにAの腕を掴んではみたものの、余計に困った顔をさせてしまった。
代わりに俺を名前で呼ぶことを条件に腕を離すという約束をしたが、名前で呼んでくれるAが愛おしくて、しかも上目遣いまでして、俺の理性が危うく崩壊させられるところだった
額にキスを落とすだけに留めて、腕を離してAを送り出した。
しばらくして、電話が掛かってきた
PrrrPrrr
赤井｢もしもし、ジョディか。どうした？｣
ジョ｢シュウ、ごめんなさいね。休暇中に。どうしてもあなたの耳に入れておきたいことがあってね……｣
赤井｢構わん。聞かせてくれ｣
ジョ｢まだ確定ではないのだけれど、アイツらが黒の組織がまたなにか企んでいるみたいなのよ｣
赤井｢ふむ………そうか。｣
ジョ｢まだ何とも言えないけど、注意しておいてちょうだいね。｣
赤井｢俺が狙われるのは、一向に構わないが彼女が狙われるのは避けたいな……｣
ジョ｢彼女？シュウまさかあなた、付き合っている人がいるの？｣
赤井｢あぁ。まだ学生だが｣
ジョ｢えー？！大丈夫なの？じゃあ、その子が狙われる可能性は大いにあるわね。｣
赤井｢確かに……｣
ジョ｢シュウは組織にというか、ジンに恐れられてるものね。その子、ちゃんと守ってあげてね。二度もあんなこと起こりたくないだろうし｣
赤井｢言われなくても、ちゃんと守るさ｣
ジョ｢じゃあ、また何か情報が入れば連絡するわね。｣
そうして、電話は切れた。
どうしてもっとちゃんと、Aのことをみてやらなかったのだろうと後悔するとは、この時の俺は知らなかった。
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作者名：ふらわぁ | 作成日時：2018年9月9日 13時
