家出女子高生は無自覚美少女 (ページ16)

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赤井side

会計を終えて店を出ると彼女が、女性に頬を叩かれていた。そして、その女性は何か言ってからその場を去っていった。

彼女の所に行って、事情を聞こうと思ったがずっと泣いていて聞ける状態ではなかった。

とりあえず人目につかないところに連れていった。少し落ち着いたのを見計らってさっきのことについて聞いてみることにした。

赤井｢さっきの人は？｣

A『私の母です。』

赤井｢何か言われたのか？｣

A『あんたは望まれて生まれた子じゃないって言われて……仕方なく私を産んだらしいです。それで昨日、私が家出したからもう縁を切るって意味でしょって………。今まで頑張ってきたのは何だったんですかね………』

泣いている彼女をみて、自然と言葉が零れた。

赤井｢…………。俺がお前を守ってやる。愛情というものを教えてやる。つまり、俺はお前が好きだ。｣

彼女は泣くことも忘れて、びっくりしていた。

赤井side終わり

A『え？待ってくださいｯ！私、高校生ですよ？赤井さんにはもっとふさわしい人がいますよ？』

私は今、赤井さんに言われた言葉が信じられなかった。もっとふさわしい人がいるはずなのに、なんで私なんだろうと不思議に思った。

赤井｢昔はいたんだ。愛していた女がな。だけど、俺のせいで死んでしまったんだ。お前みたいによく泣いていたんだ。だから彼女を守れなかった分、お前のことを守ってやりたい。｣

A『私なんかでいいんですか……？すごくめんどくさいですよ？嫉妬とか絶対すごいですよ？それでもいいんですか？』

赤井｢あぁ。｣

私は、赤井さんの思いを聞いていろんな意味で私はまた涙を流した。