キミの、価値しかない人生2

中等部3 ページ7

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急に、左腕が痛くなり、咄嗟に右手で押さえる。と、ヌメっとした感覚。



「え、」



右手には血が付いていた。


左腕からドクドクと血が流れる。



止まらない。

痛い。





え、痛い。物凄く痛い。早く治したい。





「こういう事だから、もう二度と僕に喋りかけないでね」



そう言って、私を置いて行ってしまった。





辛い






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「カルパッチョさん。ここ、教えてくれませんか？」

「………」

ま じ か こ い つ



昨日あんなにしたのに、まだ喋りかけてくるの？気持ち悪いな。




「あ、そういえばカルパッチョさんの腕は大丈夫ですか？私は昨日血が中々止まりませんでしたよ」


おかげで今貧血気味です。と、続ける。




「……僕は最古の十三杖(マスターケイン)に選ばれてる。その祝福として、僕の傷は一瞬で塞がるんだ。痛みも無い」

「え、」




チートじゃないですか…強。

題名長い系の小説で大体主人公ポジションじゃないですか…？すご……ずる…。






でも、


「そうだったんですね。なら、良かったです」


「………」




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