キミの、価値しかない人生2

中等部2 ページ6

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「カルパッチョさん、勉強。教えてください」

「喋りかけんな」













「カルパッチョさん、今日の魔法薬作り難しかったですね」

「…………」
















「そろそろテストですね。カルパッチョさんは勉強してますか？」

「僕をそこらのザコと一緒にしないで」


















「お前ドMなの？」



初めてカルパッチョさんから喋りかけてくれた…！
でも初めてのワードがドMなの？って……



「いや……普通だと思いますよ？」



軽く否定する。

うん。ドMじゃないですよ。痛いの嫌いです。





「じゃあ何で毎日喋りかけてくるんだよ。いい加減鬱陶しい」



「ご、ごめんなさい…でも、どうしても貴方に教えてもらいたくて……」



価値のある人と一緒に居れば、私も価値のある人間になれるかもしれない。





「……」


カルパッチョはAを睨む。

コイツ、自分勝手過ぎだろ。これだからザコは……。





「お前、僕の固有魔法は知ってるよね？」


右手をローブのポケットに突っ込んで、中から小さいナイフを取り出す。



「え？ま、まあ軽く…噂になってたので……」


「僕は、自分が受けたダメージを相手に移す事ができるんだ」


グサッ、と勢いよく自身の左腕にナイフを突き立てる。




「え、っ……！いったぁ………」





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