キミの、価値しかない人生2

ウェディングドレス6 ページ49

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「でも、Aちゃんが結婚しちゃうのは、少し寂しいね」


ぽつりと、マッシュは呟く。



「いや…結婚しませんけど……」




「……確かに、結婚したらその人とずっと一緒に居るわけですもんね……会う機会が無くなっちゃうかもしれません」




「あれ、私の声聞こえてます？」




「………どこぞのモブ野郎がAちゃんと結婚とか、許せねぇ…」





「ねえ、私無視されてますかね」




「………それは、かなり寂しいな…Aちゃんとお出かけとか、楽しかったし。結婚相手がレモンちゃんみたいな人だったら、もう二度と会えなさそうだもん」





「それは確かに……」






「Aが結婚する相手はアンナだけだ。それ以外は認めない」






「だから結婚しませんけど！？」









「Aちゃん……僕、Aちゃんの事好きだから、結婚してほしくないな……」

「私も……大好きなAちゃんが誰かのものになるなんて、考えただけで空想上の相手を嬲り殺しちゃいます」

「Aちゃんの相手に相応しいのは地球上でただ一人、圧倒的主人公な俺だけだ！」

「僕は……僕も、Aちゃんが好き…離れたくないな、っていつも思ってる」

「…………結婚するな」



あまりにストレートな言葉にAは顔全体を赤く染め、喋れない状態になっていた。

「あ、あの………みんな、あ………う、」



















「君たち！！思い思いの気持ちを伝えるのは個人的は美味しいし良いんだけど、ここにはお兄さん2人が居るのを忘れてないよね！？！？」

「あ」



「埋める……」

「【自主規制】で【自主規制】を【自主規制】してあげますよ」








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だいぶ難航したが、なんとか撮影は成功し、結婚用の雑誌に載った。

もちろん、オーターが全て買い占めた。




「Aの可愛い姿を誰にも見せるわけないでしょう」




ちなみに、オーターが結婚雑誌を買い占めた事で砂の神覚者には結婚相手が居るのではないか…？と噂になったのはまた別のお話。




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