キミの、価値しかない人生2

幼児化2-6 ページ41

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「あれ、兄様、眠いですか？」




Aはオーターが少し頭をぐらぐらさせている事に気づく。




7連勤で、5徹目で、やべぇ離乳食をお腹いっぱいに食べて、Aに抱っこして貰っている。




眠くなるには充分な条件が揃っていた。




Aはオーターとワースを自身が普段使っているベッドに寝かせる。
シングルサイズのベッドには、赤子が眠るのに充分な広さがある。




「いっぱい寝て、疲れをとってくださいね」



隣にワース、そしてこちらを覗き込んでくるA。更にはAが普段使っているベッド。癒し空間すぎでは？？最高か？？

オーターは一瞬で眠りについた。





一方、ワースは眠る事が出来なかった。

確かに、やべぇ離乳食をお腹いっぱいに食べたし、昨日も夜更かしをしていたが、隣にオーター、こちらを覗き込んでくるA。更にはAが普段使っているベッド。いや、寝れるか？？寝れねぇよ。



「ワース兄様、寝れませんか？」


いつまでも目がガンギマリしているワースを心配して、Aはワースをベッドから出す。

そして、ワースを抱き直して、ゆっくりと体ごと左右に揺れる。


「レモンさんが、赤子は揺らすと安心すると言ってました」


「………」
そんな左右の揺れで、安心する訳がないのに。
見た目は赤子でも、中身は18歳なのに。

でも、何故だか安心する。今までの疲れが一気に飛ぶような…。




ワースの気づく間もなく、眠りについていた。


「……寝ました？」






Aはワースを再度ベッドに寝かせ、肩までしっかりと毛布をかける。



「おやすみ兄様、良い夢を」








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