幼児化2-5 ページ40
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「あ、スプーン持てませんよね」
気づくのが遅れてすみません。と、Aはオーターの目の前に置いてあるスプーンを手に取る。
オーターとワースがいつまでたってもご飯に手をつけないのは、スプーンが持てないからだと勘違いしているのだ。まあ、持てないけど。
レモンの作った離乳食がやべぇのだと気づかないAはそのままそれを掬ってオーターに近づける。
「はい、兄様。あーん!」
「バブ………」
オーターは躊躇する事なく、それを口に入れる。
一瞬顔を歪ませるが、すぐに笑顔…ではないが、少し頬を緩ませる。
そのオーターの様子に引くワース。
(こいつ……飯のヤバさよりもAにあーんしてもらった嬉しさで笑ってやがる…!きめぇ……!!!)
「オーター兄様、美味しいですか?」
「ヴ……バブ、」
軽く頷く。
決して美味しいとは思えなかったが、Aのあーん補正で美味しく感じなくもない。
「ワース兄様もどうぞ!はい、あーん!」
今度はワースのスプーンを手に取り、同じく離乳食を掬ってワースの口元に近づける。
「……バブ…」
(食いたくない…!でも、Aが折角「あーん」してくれてる……。)
一瞬躊躇するが、ワースもまた、抵抗する事なくやべぇ離乳食を食べる。
結局、2人とも兄弟なのである。
人間が食べてはいけない味だったが、Aからの「あーん」で何とか全て食す事ができた。
もう二度と食べたくない。
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太郎左衛門(プロフ) - くるみさん» 改めて、リクエストありがとうございました。 (4月13日 16時) (レス) id: 0425fdbd23 (このIDを非表示/違反報告)
太郎左衛門(プロフ) - ikusuzu0810さん» リクエストありがとうございます! (4月13日 16時) (レス) id: 0425fdbd23 (このIDを非表示/違反報告)
太郎左衛門(プロフ) - 愛琳さん» リクエストありがとうございます。マギルプとてつもなく解像度低くなると思いますが頑張ります…! (4月13日 16時) (レス) id: 0425fdbd23 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - わぁ!リクエストしたお話が出来てるー!!とても素敵なお話になっていて嬉しいです!ありがとうございます!!! (4月12日 9時) (レス) id: c1c37d47f6 (このIDを非表示/違反報告)
ikusuzu0810(プロフ) - 初めまして夢主が魔法局の兄オーターさんのいる所で見学、体験する話をお願いします。更新されるたび読んでます!また更新されるのを楽しみにしてます。 (4月12日 7時) (レス) @page49 id: e69bba2700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太郎左衛門 | 作成日時:2024年3月23日 23時