キミの、価値しかない人生2

喧嘩5 ページ32

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「貴様らは兄として……いや、人として終わってる。爆散した方がいい」


「あぁ！？」

「……貴方は…」



ワースとオーターはランスに呼び出されアドラ寮の談話室に来ていた。

え？ただの学生が神覚者を呼び出せるのかって？Aについて話がある。って言ったんだよ！！






「妹を泣かすだけでも外道のする事だが、泣かすだけじゃ飽き足らず傷つけるなんて……貴様らは兄になって何年目だ？」



返す言葉がない。つい先日、理由は分からないがAを泣かせてしまった。手紙を送っても、返事をくれない。




「貴様はこれで2度目だ」



オーターを指さし、言葉を続ける。

因みに厳密に言うと3度目である。が、それはランスの知らない事でなので取り敢えず無視。




「1度目はAに才能なんてどうでもいいと言った。これだけでも斬首案件だが、今は置いておこう。2度目は先日、Aに髪紐をプレゼントした件だ」


「…Aはあの髪紐を気に入っていました。だから同じのを……」

「違うな。貴様は何も分かっていない。本当にそれだけだと思うのか？Aがずっとそれを着けていたのは、柄や色が好きだからだと。そう思うのか？」


「………何が言いたいんですか」


「これだけ言っても分からないのか…。1度しか言わないからな」






「貴様から貰ったからだ」



「＿＿それは、」



オーターは驚きで目を開く。



「兄が妹を好いている様に、妹もこちらを好いているんだ。それを自覚しろ」





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