キミの、価値しかない人生2

トランプ4 ページ27

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結果から言うと、マッシュとAは惨敗だった。








5回程トランプをし、5回とも負けた。最下位はマッシュやAとバラバラだったが、絶対に2人のうちどちらかだった。







「こ、こんなにトランプが強いなんて…さすがレアン寮です…」


「負けた……負けた………」



「………」

「………」



正直、あまり勝った気がしない。






2人とも、顔にも態度にも出すぎである。









まず、最初の戦い。


Aはアベルの手札から1発でジョーカーを引いてしまった。


「…あっ！？」



分かりやすく顔にも出たし、声も出していた。

結果敗北。




次に2回戦目。



マッシュがジョーカーを持っていた。配られて手札を見た瞬間、冷や汗をダラダラと流す。

そしてアビスに引かせる際、ジョーカー以外を引かせない様、物凄い指の力で掴んでいた。

その時はアビスにジョーカーを引かせる事に成功したが、結局また回ってきて敗北。





3回戦目。


「マッシュさん、大人しく教えてください……8、持ってますよね？」

「………」

「決めました！右です！！」

「！」

「ジョーカー！？！？」


このやり取りを10回程続けてAの負け。




4回戦目。

珍しく、アビスが最後まで残り、Aとアビスの一騎打ちだった。

この時はアビスが緊張してAを見ていなかった為、希望があったが、引き運が悪い+アビスに引かせる際、「う…だめ……」など小声で嫌がっていたので分かりやすかった。

結果敗北。



5回戦目は…もう言わなくても分かるだろ？ぼろ負けだよ。







もう弱すぎてアベルとアビスが八百長してあげようかと思ったくらいである。
まっっっじで弱い。






「こんなので負けてたら神覚者になれません…！今日から特訓です！マッシュさん！！」

「おぉー」






「キミ達はポーカーフェイスを覚えた方がいいよ」










おわり

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