＊アンチの子 Ⅱ ＊ (ページ23)

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47話ページ23

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side ルビー

「正直手応えはあるんだよね！

前回のオーディションは年齢制限に引っかかったから応募できなくて、このオーディションを2年間も待ち続けて来たんだから！！」

「うんうん！ルビーなら受かるよ！ルビーは可愛いし、ダンスも上手い！

…歌はちょっとアレだけど！」

「アレ？」

「その欠点ヲ補うくらいの魅力がルビーにはある！」

「欠点？

とにかく……このアイドルオーディションは絶対モノにする！」

そして……お母さんみたいなアイドルになる

私の名前は星野ルビー

私には友達にも言えない秘密が2つある

母親が熱狂的信者のストーカーに殺された伝説的アイドル [アイ]である事。

そしてもう1つ

私には前世の記憶がある事。

生まれた時から体が弱く、人生のほとんどを病院で過ごした

楽しみと言えばドルオタの活動位で、特にアイドルのアイにのめり込んだ。

私の命の灯火が消えるその時も、頭の中ではアイの歌声が響いてた

だけど、次に目を覚ました時

私はアイの子供として生まれ変わっていて

アイ……

ママが死んじゃうまでの数年間は、私にとっての宝物だった

「私はママみたいになる！」

「夢を語るのは結構だけど、高校受験は目の前だぞ」

ポンッと後ろからお兄ちゃんに教科書で小突かれた

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