7話 ページ8
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後ろを向くと、この前私に名刺を渡してきた女社長さんが居た。
いや気配無さすぎ、びっくりした……
『あ、えっと…ごめんなさい!』
「あら、謝る必要ないわ。とっても素敵なデザインじゃない!」
『え、?』
私の向かい側のソファーに腰をかけた社長さんは、A4サイズの紙を1枚机に出した
裏返しに置いてある為、なんの紙かは分からない
「改めて自己紹介をするわね。私がこの芸能事務所メビウスの代表取締役 田村レイです。で、貴方をここまで案内してくれた彼女はマネージャーの内田茉優。」
「よろしくね」
『あ、…わたしは』
「“ブラコンデザイナー”さん、よね?」
『え゛っ!!??』
なんでその名前を!!?
その名前は 作った服を載せている私のSNSのアカウントの名前だ。
「初めてあった時のドレス、たしかSNSに載せてたものよね? 私、元々デザイナーを探す目的で貴方のSNSも見てたのよ。 偶然同じドレスを見かけちゃって、それでね」
なるほど……なんという偶然
『…確かに、私のSNSのアカウント名です……。』
アカウントを開いて、テーブルにスマホを置いた。
『…えっと、私は 御影緋姫と言います。』
「御影…もしかして貴方のご両親は」
あぁ、やっぱり知ってるんだ
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作者名:お嬢。 | 作成日時:2023年8月27日 18時