君に恋した私の日記 (ページ7)

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6話ページ7

目を覚ますと真っ白な天井、独特な匂いに気づき辺りを見回す。

『…どこ、…いたっ』

Aは18日の日に倒れてから急いで病院へ運ばれ入院となった。倒れた時に頭を強打したせいか強い頭痛がする。

｢あ、起きたのね！良かった…、、｣

と泣く母にごめんねと一声。
これ以上は何も言えないから。

今日は元気だったので止められはしたが少しだけと言って時間を決め、外出許可を貰った。

『たまには外を歩かないとね』

見慣れているはずなのに、改めて一人で見ると気づかないところもあって面白かった。

少し騒がしいなと思い小さなお店に目を向けた。

｢ケンチンいいの！？｣

背は低めだががっちりした体つきの男の子が何やら喜んで騒いでいるようだ。綺麗な金髪も太陽でより輝いている。

その隣には大きくてガタイのいい男の子。

｢マイキー誕生日おめでとう｣

｢わー！！さっすがケンチン!!｣

美味しそうに、たい焼きを口いっぱいに頬張る彼。笑う姿が太陽のように眩しくて見惚れていた。

｢ん？何なんかついてる？｣

と言いながら先程の男の子がこちらに寄ってきた。

『え！？いや、そんなことないと思います、、』

やばい、見すぎた
完全に変な人じゃん

マイキーさんは首を傾げ、不思議がっている。

今すぐ逃げたい気持ちもあるがさすがに、逃げたら失礼だろうと思いどうすることも出来ずにあたふたしていた。

｢マイキー、行くぞ｣

と言うケンチンさんの声に振り向くとマイキーさんは
｢またね｣と笑顔で手を振り歩いていった。

『またね、か…』

もう会うことは無いだろう。

ちらっと時間を確認すると約束の時間まであと少しなので急いで病院に戻った。

病院のベットに戻り一日を日記でまとめた。

だが彼のことしか出てこなかった。他にも楽しいことがあったのに。

今日の日記はマイキーさんという人の名無しで終わってしまった。

◇日付 8月20日 (土) 天気晴れ
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今日、外に出た。そこで出会ったのは金髪がきらきらと輝く男の子。私とはまるで違う世界の人のようで目を奪われた。素敵な出会いをした。頬がはち切れるくらいにたい焼きを詰め込んで友達と笑う姿が印象的な男の子だった。