過去編 5話 ページ5
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冷たい床に、私の身体は乱暴に放り出された。
芥川さんは一礼して、部屋を出て行った。
太宰さんが、早く立てとでも言う様な目を向ける。
この状態で? 無理だ。
だが、太宰さんの手にした鋭いナイフは、私にあの時の痛みを思い出させ、腕が又じんじんして来た。
私はふらふらと、足を震えさせて立つ。
其の瞬間、
太宰さんは、“何の合図も無し”に、私にナイフを向け走って来た。
『ッ!!』
避ける気力も武器も何も無い私は、頼りない自分の腕でガードする他、無かった。
その時。
「……………これは。」
太宰さんの少し驚いた様な声に、咄嗟に瞑っていた目を開けた。
そこには、「真っ赤に燃え盛る刀」が、私の手に握られていた。
『………え?』
真っ赤に燃え盛る、といっても、炎自体は熱くない。
「………異能反応、有。」
太宰さんが、そう呟いた。
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由良の門を - 久作いいこと言う・・・!飾利さんと中也さんの出会いが最高です!!!! (6月14日 23時) (レス) @page7 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
neco(プロフ) - 面白いです!!更新お待ちしています (2021年5月18日 7時) (レス) id: 233ca59b87 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 面白いです!更新まってます! (2020年2月5日 13時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
きそ。(プロフ) - ルーーるさん» コメントありがとうございます〜(●´▽`●)頑張ります! (2019年2月1日 23時) (レス) id: f82e2c13e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーる - 楽しませてもらってます!!更新頑張ってく下さい! (2019年1月6日 1時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きそ。 | 作成日時:2018年9月16日 22時