過去編 2話 ページ2
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此の人が両親の部下？ だから何だ。
両親にも殆ど会った事は無いし、顔も覚えていない。最早私とは全く別の人生を歩んでいた、全くの他人だった人。
彼らの死に情などは感じない。親が死んだ。それだけ。
『挨拶なんて要らないです。帰って下さい。』
「そんな事を云うな。お前の親御さんは、何時もお前の事ばかり話していたからな。どんな子供なのか気になっただけだ。」
『………え？』
何時も、私の事ばかり？
「"どんな娘に成長しているだろう”と、楽しそうに……否、少し寂しそうに話していたな。そうだな、どちらかというと父親似だな、お前は。」
『………知りませんよ、そんなの。やめて下さい。』
「何だ。そんなに意地を張って……親御さんが亡くなって、寂しいのか？」
そう云った織田さんが、私の方に手を伸ばしてくる。
何時も私の事を？
楽しそうに？ 寂しそうに？
私が、寂しがっている？
それを全て否定する様に、その手を弾いた。
『やめて下さいって、云ってるんです。随分耳が遠いんですね。』
睨み付けた。
これ以上、関わるなと。
「……済まない。俺も少し、気を遣えていなかったな。確か、まだ16か。」
『だから何なんですか。帰って下さい。』
「そうだな、今日はこの辺にしよう。明日また来る。」
『………明日？』
「先刻も云ったが、俺はお前の親御さんに世話になっていた。攻めてもの恩返しとして、お前の面倒を少し見てやろうと思ってるんだが。」
『………は？？』
私、16歳だぞ。
面倒を見られるような歳じゃないだろ。
「あと、俺の事は「織田作」で善いぞ。」
『これから名前を呼ぶ予定はありません。』
「………そうか。」
織田さん……織田作さんは、少し苦笑した。
それから毎日、織田作さんは座敷牢にやって来た。
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由良の門を - 久作いいこと言う・・・！飾利さんと中也さんの出会いが最高です！！！！ (6月14日 23時) (
レス) @page7 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
neco(プロフ) - 面白いです!!更新お待ちしています (2021年5月18日 7時) (レス) id: 233ca59b87 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 面白いです!更新まってます! (2020年2月5日 13時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
きそ。(プロフ) - ルーーるさん» コメントありがとうございます〜(●´▽`●)頑張ります！ (2019年2月1日 23時) (レス) id: f82e2c13e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーる - 楽しませてもらってます！！更新頑張ってく下さい！ (2019年1月6日 1時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きそ。 | 作成日時：2018年9月16日 22時
