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どうしよう、
と落ち込んでいると後輩のゆずちゃんが天使の笑みでこんな提案をしてきた。
「そんなにいうんなら作ればいいじゃないですか！
前髪！！」
ポンッ！！と右手のグーを左手のパーに押し当てたゆずちゃんに思わず飛びつく。
「その手があったよ！！
まじでありがとうゆずちゃん！！」
「先輩が嬉しそうなんでゆずも嬉しいです！」
とガチもんの天使発言をしてきたゆずちゃんに今度アイス奢ろうと心の中で固く決心した。
.
.
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「おー、嘉元やけに気合い入ってんな。
なんかあったのか？」
「ようやく恋に進展があったらしいです。」
「そうかー、若いっていいなぁ。」
なんておじさん発言をしている監督を無視してサーブ練にうつる。
サーブもスパイクもレシーブも今日は百点満点の成功率だ。
練習が終わると急いで部室に駆け込みジャージから制服に着替えた。
「あれ？かもっちゃん今日は自主練しないの？」
部室を出たところで噂の及川とばったり出くわして悪魔のような囁きをしてきたが、
それを振り払うかのように大きく首を左右に振った。
「今日はやらないといけないことがあるから！
じゃあね！！おつかれ！！」
「あ、うん。
おつかれ。」
走れメロス。
友人セリヌンティウスのためじゃなくて、
思い人オイカワティウスのために！！
.
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作者名：名も無き者
| 作成日時：2021年1月18日 21時
